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ノア 信仰によって行動した人

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イエスが亡くなる3日前
弟子たちはある質問をしました
今の私たちにも
大きな影響を及ぼす質問です
こう尋ねました
「あなたの臨在と
体制の終結のしるしは何ですか」
イエスは新しい世界が来る前に
どんな時代になるかを予告しました
その時代には 戦争 地震 食糧不足
流行病などが生じます
次いでこう言いました
「洪水前のその時代
ノアが箱船に入る日まで
人々は食べたり飲んだり
結婚したりしていました
そして 洪水が来て全ての人を
流し去るまで注意しませんでした
人の子の臨在の時も
そのようになります」
この言葉から分かるように
イエスは ノアが実在し
洪水が実際に起きたと見ていました
イエスはまた洪水前の時代が
今の時代と似ているとも言っています
ですから ノアの時代に
起きたことを確かめ
そこから教訓を得ることは大切です
創世記の初めの数章には
アダムとエバがエデンの園から
追放されてから
ノアが登場するまでの時代の
生活についても描かれています
人々は同じ言語を話しました
文字も書いていたかもしれません
町も幾つかあったことでしょう
銅や鉄で道具を作ってもいました
たて琴や笛などの楽器もありました
完全だったアダムとエバに
近い存在だったので
長生きし 何百年も生きていました
でも良いことばかりでは
ありませんでした
人々はエホバから離れてしまったので
暴力や不道徳に染まっていました
そのひどさを見かね
エホバは アダムから7代目の人で
正しい人エノクを通し
神は悪や反抗をいつまでも放って
おかないということを預言させました
神を敬わない人々は処罰されるのです
神を敬わない人々がエノクの言葉を
素直に受け入れるはずがありません
エノクを憎み
殺そうとさえしたことでしょう
この預言は エノクが生きている間には
実現しませんでした
さらに600年が経過し
世の中はますます悪くなっていました
創世記 6:1-7を読みましょう
さて 人が地上に増え始め
娘たちが生まれると
真の神の子たちは 人の娘たちが
美しいことに気付くようになった
そして気に入った女性たちを
妻にしていった
エホバは言った
私がいつまでも人を
大目に見ることはない
人は罪深いからだ
それで 人が生きるのは
あと120年である
その頃 またその後にも
地上にネフィリムがいた
真の神の子たちが
人の娘たちと関係を持ち
生まれた子たちである
ネフィリムは 古代の人々の中で
よく知られた
力の強い者たちだった
そのため エホバは
地上の人々がひどく邪悪で
考え方全てが常に悪いのを見た
エホバは 地上に人を
造ったことを嘆き 悲しんだ
それでエホバは言った
私が創造した人を地上から滅ぼそう
家畜や空を飛ぶ生き物や
地面を動く生き物も
私はこれらのものを造ったことを
嘆いているからだ
その頃 一部の天使は
人間の女性が美しいのを見て
欲情を募らせました
これらの天使は神に反逆し
地上に降りてきて人間の体を着け
女性たちと性関係を持ちました
堕落して 邪悪な天使になったのです
それらの天使は見た目も頭も良く
並外れて大きな力もあったことでしょう
多くの女性の心を
とりこにしたことでしょう
神を愛していない女性ならなおさらです
力ずくで女性を奪うことも
したかもしれません
「気に入った女性たち」を
自分のものにしたのです
人間は邪悪な天使を目の前にして
なすすべもありませんでした
これらの者たちに 娘 姉や妹
もしかしたら妻を奪われた人も
いたかもしれません
女性たちは妊娠し 子供を産みました
でも普通の子供ではありませんでした
力が強く 手に負えませんでした
乱暴で残酷なことをしました
大きくなっても そういうところは
変わりませんでした
成長し
とても残酷な大人になりました
彼らはネフィリムと呼ばれました
「倒す者たち」という
意味なのかもしれません
人々から恐れられました
ネフィリムは父親同様
神を愛していませんでした
極悪非道な人間として
有名になることを望んでいたのです
肉体を着けた天使たちと
その子供であるネフィリムは
当時の世界を牛耳り
人々に支持されていました
その結果 どうなりましたか
エホバは人々がひどく邪悪で
「考え方全てが常に悪いのを」見ました
サタンは人々がエホバを退け
どんどん悪くなっていくのを見ました
どんなにか喜んだことでしょう
でも そんな世界の中で
エホバの側に付く人がいました
誰でしょうか
創世記 6:8から読んでみましょう
しかし ノアはエホバからの
好意を得ていた
以下はノアについての記録である
ノアは正しい人で
当時の人々とは異なり
非の打ちどころがない人だった
ノアは真の神と共に歩んだ
やがてノアに3人の子
セム ハム ヤペテが生まれた
一方 地上は
真の神から見て堕落していて
暴力があふれていた
神が地上を見ると
堕落していたのである
人々は皆 非常に悪い生き方をしていた
ノアは架空の人物だと言う人もいます
箱船も 大洪水も伝説や
作り話にすぎないと言うのです
でも聖書を書いた人たちは
ノアが実在し 洪水が実際に
起きたことを知っていました
イザヤもエゼキエルも
ノアについて書いています
歴代誌第一を書いたエズラも
福音書を書いたルカも
ノアの名を系譜の中で挙げています
ペテロもパウロも洪水についての
創世記の記録を実話と見ています
また 話の最初に述べた通り
神の子イエスは ノアが実在し
洪水が実際に起きたことを認めています
ノアの信仰は際立っていました
ノアは悪い世の中で生きていました
肉体を着けた天使たち ネフィリム
神を敬わない人々が支配する世界です
しかも今の私たちが持っているような
信仰を強めるものがありませんでした
聖書はありません
どうやってエホバを愛し
エホバの考えを知るのでしょう
ノアの後に生まれた信仰の手本に
なった人々についても当然知りません
会衆はありません
信仰を強め
励ましてくれる仲間もいません
でも知っていることも
たくさんありました
エデンの園で何が起きたかを知っていて
その悲惨な結果を見ていました
人々は年を取り 死んでいきました
エデンの園の入り口はふさがれていて
外の地面は災いを被っていました
曽祖父エノクが語った
預言も知っていました
ノアは父親レメクが付けてくれた名前に
恐らく「休息」 「慰め」という意味が
あることを知っていました
レメクは 「エホバが地面に
災いを下したので
私たちは苦労しながら働いているが
この子がそれから解放してくれる」
と言っていました
ノアはこの預言について
考えたことでしょう
自分はどうやって解放するのだろう
神はいつ どのように
悪い人たちを処罰するのだろう
ノアは何百年も神に祈り
考えたことでしょう
ノアは 500歳を過ぎたころには
結婚して子供がいました
男の子が3人です
ノアは悪い世の中にいましたが
エホバに仕え続け
家族もそうできるよう
よく教えていました
ある日エホバからの
驚くようなメッセージを受け取ります
創世記 6:13から
続きを読んでみましょう
神はノアに言った
私は全ての人を滅ぼすことにした
彼らのせいで地上に
暴力があふれているからだ
私は彼らを滅ぼして地上を荒廃させる
樹脂の多い木で箱船を造りなさい
箱船の中には部屋を造り
箱船の内側と外側をタールで塗りなさい
箱船は次のように造る
長さは134メートル
幅は22メートル 高さは13メートル
上から45センチの所に採光窓を作る
箱船の側面に入り口を付け
1階 2階 3階を造る
私は地上に洪水を起こして
息をする生き物全てを
天の下から滅ぼそうとしている
地上の全てのものは息絶えることになる
私はあなたと契約を結ぶ
あなたは 息子たち 妻
息子たちの妻と一緒に
箱船に入らなければならない
そして あらゆる種類の生き物を
2匹ずつ箱船の中に入れなさい
生き物を保護するため
雄と雌を入れるのである
さまざまな種類の飛ぶ生き物
さまざまな種類の家畜
地面を動くさまざまな種類の
生き物が2匹ずつ
あなたのいる箱船に入り 保護される
また あらゆる種類の食物を
集めて持ち込みなさい
あなたと動物たちがそれを食べる
ノアは 全て神に命じられた通りにした
まさにその通りにした
神を敬わない人を
エホバがどのように処罰するか
ノアはずっと考えていました
やっと分かりました
神は大洪水を起こすのです
自分と家族が
何をすべきかも分かりました
何と大きな責任でしょう
とてつもなく大きなプロジェクトです
大きな箱船を造るのです
さて どうしましょう
たくさんの木材が必要です
どうやって木を切り倒し 運び
加工し 組み立てるのでしょうか
どうやってさまざまな種類の
動物を集めるのでしょうか
動物や家族が食べる物は
どうするのでしょうか
しかも周りの人々は
エホバを認めていませんでしたが
その人々はどう思うでしょうか
ノアは正しい人たちが
どんな目に遭うか知っていました
アベルはカインに殺されました
エノクは神を敬わない人から
命を狙われていたのかもしれません
神がエノクの命を終わらせ
敵の手に落ちないようにされました
何を造っているかは
すぐに知れ渡ったでしょう
なぜそうしているかも分かったでしょう
ネフィリムの支持者たちは
過激な行動に出るかもしれません
でもノアはエホバを信頼し
仕事に取り掛かりました
神が命じられたことを全て行いました
家族で箱船を造るには
40年か50年という
長い時間がかかりました
大変なこともあったでしょう
でもノアは文句を言いませんでした
手伝ってくれる人は
ほかにいませんでした
イエスが語った通り
人々は「洪水が来て
全ての人を流し去るまで
注意しませんでした」
人々はノアが箱船を
造っているのを知っていました
なぜそんな大きなものを
建てているのかと尋ねたことでしょう
ノアは理由を説明したはずです
でも人々は エホバがノアの
仕事を後押ししていることに
目を向けませんでした
それを人ごとだと片付けてしまいました
それで人々は普段の生活を続けました
食べたり 飲んだり
結婚したりすることばかりに
注意を向けていました
神を信じない人たちは
ノアと家族を変人扱いしました
笑いのねたにされ もしかしたら
脅されたかもしれません
箱船はついに完成します
ノアと家族は箱船を見て達成感を覚え
エホバの助けに感謝したことでしょう
エホバはいつも必要な
助けを与える方です
エホバは再びノアに語り掛けます
7:1から読んでいきます
やがてエホバはノアに言った
あなたとあなたの家族は皆
箱船に入りなさい
あなたがこの世代の人々とは違って
正しい人であることを私は知った
あなたは あらゆる清い動物を7匹ずつ
雄と雌を入れなければならない
あらゆる清くない動物は2匹ずつ
雄と雌を入れなければならない
空を飛ぶ生き物も7匹ずつ
雄と雌を入れなければならない
動物たちを保護して 子孫が
地球全体に広がるようにするのだ
私は 7日後から40日間ずっと
昼も夜も地上に雨を降らせ
私が造った生きているもの
全てを地上から滅ぼす
ノアは エホバが命じたことを
全て行った
もたもたしている暇はありません
大急ぎで作業しなければなりません
雨が降るまであと7日です
たくさんの動物を箱船に
入れなければなりません
食糧を積み込まなくてはなりません
ノアは聞いて従いました
ノアが エホバが命じたことを
全て行ったという言葉が出てくるのは
これで2回目です
続いて 創世記 7:6から読みます
地上に洪水が起きたのは
ノアが600歳の時だった
ノアは洪水が起きる前に
息子たち 妻 息子たちの妻と
一緒に箱船に入った
清い動物 清くない動物
飛ぶ生き物と地面を動く
あらゆる生き物が2匹ずつ
雄と雌がノアのいる箱船に入った
神がノアに命じた通りになったのである
7日後 地上に洪水が起きた
ノアが600歳だった年
第2の月の17日
空の泉から水が勢いよく流れ出し
天の水門が開いた
そして40日間ずっと 昼も夜も
地上に激しい雨が降った
まさにその日 ノアは箱船に入った
息子のセムとハムとヤペテ ノアの妻
息子たちの妻3人も一緒だった
さまざまな種類の野生動物
さまざまな種類の家畜
地面を動くさまざまな種類の生き物
さまざまな種類の飛ぶ生き物
あらゆる鳥や羽のある生き物も入った
息をするあらゆる生き物が2匹ずつ
ノアのいる箱船に入っていった
あらゆる種類の生き物の雄と雌が入り
神がノアに命じた通りになった
それからエホバは扉を閉めた
洪水は40日間続いた
水は増えていって
箱船を押し上げるようになり
箱船は地表よりずっと高い所に浮かんだ
水はますます増えていって
膨大な量になり
箱船は水の上を漂った
水かさはどんどん増し
地球全体の高い山々が
水で覆い尽くされた
水の高さは 山々の
およそ7メートル上にまで達した
そのため 地上を動いていた生き物は
飛ぶ生き物も 家畜も 野生動物も
無数の小さな生き物も
人間も全て息絶えた
息をする陸の生き物全てが死んだ
こうして 神は地上の
生きているもの全てを滅ぼした
人 動物 地面を動く生き物
空を飛ぶ生き物が全て地上から滅びた
生き残ったのは ノアと
一緒に箱船の中にいた
家族や生き物だけだった
水は150日間
地表をすっかり覆っていた
ノアがどのように動物を集めるかを
考えていたら 答えが出ました
動物の方からやって来るのです
エホバが連れてくるのです
自分で探す必要はありませんでした
あらゆる動物が2匹ずつ
ないしは7匹ずつやって来ました
イメージしてみてください
動物たちが のしのし
ぴょんぴょん にょろにょろ
ひょこひょこと箱船の中に
入っていきます
ノアの家族は動物たちを
てきぱきと誘導します
ダチョウが来たら柔らかい毛をなで
ワニやハリモグラが来たら急いでよけ
ゾウが来たら踏まれないように
気を付けました
鳥たちも来てバサバサと飛び回ります
なんという色 なんという臭い
なんという音でしょう
ノアと家族も声を張り上げないと
声がかき消されてしまったでしょう
みんなが中に入った時
エホバが扉を閉じました
家族が箱船の中で身を寄せ合い
これからどうなるのかと
身構えている様子が思い浮かびますか
ついにその時が来ます
雨です
最初は聞こえるか
聞こえないかのような音でしたが
そのうちたたきつけるような
ものすごい音になります
ずっと待ってきたことが
今起きているのです
みんなとても疲れていました
でも その晩はほとんど
寝られなかったことでしょう
動物の世話があります
雨の音が気になります
皆で真剣に祈りました
箱船の外の人たちのことを
考えたでしょうか
もちろんです
その人たちのことを知っていて
伝道もしました
親戚もいました
本当につらいです
エホバのように ノアも悪い人が
死ぬのを喜んだわけではありません
大勢の人が死ぬことになるのは
悲しいことでした
でも その人たちに十分に警告が
与えられていました
ノアが箱船を造るのを
見ていなかったとしても
そのことを聞いていたはずです
理由も知っていたはずです
今となっては手遅れです
エホバが扉を閉じたからです
ノアの家族は箱船に絶えず打ち付ける
雨の音を聞いていました
そんな折 初めての感覚を経験します
船が動いたのです
木でできた大きな箱船が
地面から持ち上がります
浮かんでいるのです
心臓がどきどきします
この船は持つのでしょうか
創世記 8:1以降を読み
次に何が起きたかを確かめましょう
神は 箱船の中にいたノアと
野生動物と家畜に目を留めた
そして地上に風を吹かせた
すると水が減り始めた
空の泉と天の水門はふさがれ
天からの雨はやんだ
水は徐々に引いていった
150日がたった頃には
水は少なくなっていた
第7の月の17日
箱船はアララトの山地に止まった
そして第10の月になるまで
水は減り続けた
第10の月の1日に山々の頂が現れた
40日後 ノアは 箱船に
作っておいた窓を開けた
そしてワタリガラスを放った
ワタリガラスは 水が乾くまで
外に飛んでいっては戻ってきた
やがてノアは 地表から水が
引いたかどうかを確かめるため
ハトを放った
ハトは 止まる所が
どこにもなかったので
ノアのいる箱船に戻ってきた
水がまだ地球全体を覆っていたのである
ノアは手を出して
ハトを箱船の中に入れた
ノアは7日待ってから
もう一度そのハトを箱船から放った
ハトは夕方ごろにノアの所に帰ってきた
ハトは取ったばかりの
オリーブの葉をくわえていたので
ノアは 水が引いたことを知った
さらに7日待ってからそのハトを放つと
もう戻ってこなかった
40日間ずっと船の中では
雨の打ち付ける音がしていました
そして雨音がやみます
ノアと家族が窓を開けてみても
見えるのは水ばかりです
陸地は見えません
風が吹き 水が減り始めます
雨が降り始めてから150日後
箱船はついに陸地に止まります
みんなほっとしたに違いありません
外に出てもよいのでしょうか
まだだめです
水がもっと減らなければなりません
行うべき仕事はたくさんありました
動物の世話をしなければなりません
それでもノアの家族は早く外に出て
自由に大地を歩き回りたいと
思ったことでしょう
我慢のしどころです
ノアの家族は箱船から出たら
何をしようかと話し合ったことでしょう
さらに73日が過ぎました
山々の頂が見えるようになりました
もう出てもよいのでしょうか
ノアは窓の外を眺めます
ワタリガラスを選んで放ちますが
その都度戻ってきてしまいます
ノアは 今度はハトを選びます
ハトも戻ってきました
止まる所がなかったからです
1週間後 再びハトを放ちます
オリーブの葉をくわえて戻ってきました
さらに7日たち
そのハトをもう一度放ちます
今度は戻ってきませんでした
どうなりましたか
創世記 8:13以降を
読んでみましょう
ノアが601歳だった年
第1の月の1日 水はすでにはけていた
ノアが箱船の屋根の一部を
外して見てみると
地面は乾きつつあった
第2の月の27日には
すっかり乾いていた
神はノアに言った
あなたの妻 息子たち 息子たちの妻と
一緒に箱船から出なさい
飛ぶ生き物も 動物も
地面を動く生き物も
あらゆる種類の生き物
全てを連れ出しなさい
生き物たちが子を生み 増えて
地上に広がるようにするためである
ノアは 息子たち 妻 息子たちの妻と
一緒に外に出た
あらゆる生き物 地面を動く生き物
飛ぶ生き物 地上を動く生き物は
種類ごとに箱船から出た
それからノアはエホバのために
祭壇を作り
清い動物と清い飛ぶ生き物の
幾らかを祭壇に載せ
全焼の捧げ物にした
エホバは心地よい香りを嗅ぎ始めた
それでエホバは心の中でこう言った
私は二度と 人がしたことを理由に
地面に災いを下したりはしない
人の考え方は子供の時から悪いのである
私は二度と 今回のように全ての
生きているものを滅ぼすことはしない
今後 地球から
種まきと収穫 寒さと暑さ
夏と冬 昼と夜が
なくなることは決してない
ハトは戻ってきませんでした
それでノアは箱船の
屋根の一部を外しました
地面はだいぶ乾いていました
草木はかなり成長し 茂っているのが
見えたかもしれません
洪水前 地面が災いを被っていた時には
見られなかった光景です
でもノアはエホバの指示を待ちました
ついにその時が来ました
エホバはこう命じます
「箱船から出なさい」
やっとです
この日を待ちに待っていたのです
370日も箱船の中にいたのです
家族が箱船から出ていきます
みんな笑顔で 新鮮な空気を吸い込み
新しい生活に胸を膨らませています
動物たちも出ていきます
思い思いの方向に散っていきます
仲良くなった動物ともお別れです
でも涙のお別れではありません
肉体を着けた天使たちも ネフィリムも
悪い人たちももういません
エホバにどんなにか
感謝したことでしょう
ノアはすぐに祭壇を作って
エホバに犠牲を捧げます
エホバはそれを喜ばれます
エホバはノアに
もう二度と生きているものを
全て滅ぼすことはしないと言います
それからエホバは
ノアとその息子たちと契約を結び
今の私たちも見ることのできる
しるしを与えます
創世記 9:8以降を読んでみましょう
次いで神はノアとその息子たちに言った
私は今 契約を結ぶ
私と あなたたち あなたたちの子孫
あなたたちと共にいる
全ての生き物との契約である
鳥 動物 その他の生き物など
箱船から出た生き物
地上のあらゆる生き物が
あなたたちと共にいる
私は確かに あなたたちと
次の契約を結ぶ
生きているもの全てが洪水で
滅ぼされることは二度とない
地上が洪水で荒廃することは二度とない
さらに神は言った
私があなたたちやあらゆる生き物と結ぶ
将来の全世代のための
契約のしるしとして
私は雲に虹を懸ける
私と地上で生きる全てのものとの
契約のしるしである
私が上空に雲を作る時
虹が雲の中に現れる
私は あなたたちやあらゆる種類の
生き物と結んだ契約を決して忘れない
生きているもの全てが洪水で
滅ぼされることは二度とない
雲の中に虹ができると
私は必ずそれを見て
私と地上のあらゆる種類の生き物との
永遠の契約を思い出す
エホバは素晴らしい演出家です
虹を見るたび エホバも人も
あの契約を思い出せます
ノアの家族は空に懸かる虹を見て
感動したに違いありません
赤 だいだい 黄 緑 青 藍 紫です
洪水で地球全体が
水没することは二度とありません
でもエホバは悪をいつまでも
容赦したりはしません
ペテロの言葉を読みましょう
ペテロ第二 2:5をご覧ください
こうあります
「また 古代の世界を
処罰しないでおくことはせず
神を敬わない人々の
世界に洪水をもたらしました
ただし 正しいことの伝道者ノアを
ほかの7人と共に保護しました」
今の世界は洪水前の世界と似ています
暴力があちこちで見られ
人々は エホバが嫌う
ありとあらゆることをしています
人々は日常の生活に
すっかり気を取られています
私たちが伝える聖書の
メッセージに注意を払いません
エホバの証人をあざける人たちは
「約束されていた彼の臨在は
どうなっているのか⋯⋯
全てのものは創造の始めの時と
全く同じではないか」と言います
本当にそうでしょうか
エホバはノアの時代と同じように
今の時代にも悪を終わらせます
ノアのように信仰を持つ人たちは
救われます
聖書はこう約束しています
「エホバは 神への専心を示す人々を
どのように試練から
救い出すかを知っています
また 正しくない人々を処罰の日に
どのように確実に
滅ぼすかも知っています」
エホバは最初に考えていた通り
地球を楽園にします
楽園には良い人たちが住みます
神に反抗する人たちはもういません
邪悪な天使たちはどうなりますか
ノアの時代に洪水が起きた時
邪悪な天使たちは人間の体を捨て
元いた場所にこそこそと戻りました
しかしその後も人間に対する
影響力を持ち続けています
今もです
エホバが再び行動する時
邪悪な天使たちと
それを束ねているサタンは
人間にもう手出しできなくなります
聖書はこう述べています
「信仰によってノアは
まだ見ていない事柄について
神から警告された後
神への畏れを示し
自分の家族を救うために
箱船を建造しました」
信仰があったのでノアは神に従いました
こうしてノアとその家族は
洪水を生き残りました
ノアはとても長生きしました
950歳まで生きました
信仰を貫いた人ノアは
復活してくる時
永遠に生きることになるでしょう
ノアのような信仰を示して
エホバに従うなら
エホバの友になることができます
その友情は永遠に続くのです