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JW Broadcasting 2025年12月: ギレアデ第158期卒業式

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JW Broadcasting®に
ようこそ
2025年9月13日
ギレアデ第158期の卒業式が
ありました
生徒たちは5カ月間
一生懸命勉強しました
卒業式の日には いろいろな感情が
湧き上がってくるものです
無事に学校を終えられたことに
ほっとしているでしょうし
家族や友達と喜びを分かち合えるのは
うれしいことです
でも もしかすると
これからどうなるだろうかという
不安な気持ちも少しあるかもしれません
経験豊かな兄弟たちが
ギレアデの生徒たちを力づけるために
話をしました
私たちも大事なことを学べます
どうぞご覧ください
今日は ものみの塔ギレアデ聖書学校
第158期の卒業式です
ようこそおいでくださいました
皆さんお一人お一人を
心から歓迎いたします
これからギレアデ第158期の
52人の兄弟姉妹に
「地の塩であり続けてください」という
テーマでお話ししたいと思います
マタイ 5:13で
イエスが語った言葉が基になっています
13節の最初の部分にはこうあります
「あなたたちは地の塩です」
イエスのこの言葉は
山上の垂訓の一部です
非常に多くの人たちが
イエスの素晴らしい話を聞いていました
でも イエスはこの言葉を
主に誰に向かって
話していたのでしょうか
弟子たち 特に12使徒に向けて
話していました
イエスに選ばれたばかりの12人は
イエスの近くで話を
聞いていたことでしょう
使徒たちは良い手本になって
クリスチャン会衆を
引っ張っていく必要がありました
そんな使徒たちにイエスは
「あなたたちは地の塩です」と
言いました
それで この言葉は
生徒の皆さんにも当てはまります
どうしてそういえるのか
考えてみましょう
ここで注目したいのは
イエスが直喩を使ってはいない
ということです
イエスは「あなたたちは
塩のようです」とではなく
「あなたたちは⋯⋯塩です」と
言いました
使徒たちが何に似ているかではなく
どんな存在であるべきかを
伝えようとしていたわけです
イエスは 塩の働きと
使徒たちの働きには
共通点があるということを
言っていました
イエスが考えていたと思われる共通点を
3つ取り上げてみたいと思います
生徒の皆さんは 塩の特徴が
自分にも当てはまると
お感じになることでしょう
まず1つ目は コロサイ 4章に
書かれています
4章6節です
イエスはきっとこの点を
考えていたことでしょう
こうあります
「塩で味付けされた快い言葉を
語るように心掛けましょう
そうすれば 誰に対しても
どのように答えるべきかが分かります」
この聖句からどんなことが
分かるでしょうか
塩には味を付ける役割がある
ということです
確かに 塩を掛けると
料理がもっとおいしくなるんじゃ
ないでしょうか
生徒の皆さんも
同じような役割を果たすことができます
きっと皆さんは
ギレアデで学んだことを生かして
優しい話し方をしたり
人に親切にしたりすることを
心掛けることでしょう
会衆でもベテルでも
そうすることは本当に大切です
間違っても こしょうなんかで
味を付けてしまわないよう
注意したいものですね
先ほど読んだ聖句には
黒こしょうでもハラペーニョでも
ハバネロでもなく
塩で味付けするように とありました
辛くするんじゃなくて
おいしくしましょう
ステージから話をするときも
集会でコメントするときも
普段の会話のときも
こういう点を意識できます
そうすれば これから割り当てられる
ベテルや会衆で
仲間の良さを引き立てることができます
塩の特徴 2つ目は何でしょうか
開きませんが
エゼキエル 16:4には
聖書時代の1つの習慣が
書かれています
生まれたばかりの赤ちゃんを
塩でこすって洗うという習慣です
塩で洗ったのはどうしてでしょうか
1つの理由は 塩に殺菌効果や
病気を防ぐ効果があるからです
現代でも喉が痛むときに
菌を殺し 痛みを抑えるために
塩水でうがいをする人がいます
野菜を消毒するために
塩水で洗う人もいます
塩にはバクテリアやその他の菌を
殺す効果があるからです
さて 生徒の皆さんは
自分が消毒剤だと思ったことは
きっとないことでしょう
殺菌剤だとも思わないでしょう
でも ある意味
皆さんはそういう存在です
例えば ベテルや会衆で
誰かが良くないうわさ話を
し始めることがあるかもしれません
そういうときには 話題を変えたり
その兄弟の良い点について
話したりできます
そうやって いわば菌を
殺すことができます
こんな場面を考えてみましょう
ある人がこう言います
「ねえ あの長老 いつも話の時間を
オーバーするよね」
そういうとき こんなふうに
言えるかもしれません
「そうだっけ でも あの兄弟には
いいところがいろいろあるよね
本当に愛情深くて 親切で
会衆のみんなを一生懸命助けてる
本当にいい兄弟だと思わない?」
こんなふうに菌を殺せたらいいですね
伝道のときにも殺菌剤になれます
地獄や三位一体 不滅の魂など
間違った教えという菌を
殺すことができます
イエスが考えていたと思われる
塩の特徴の3つ目に移りましょう
レビ記 2章をお開きください
レビ記 2:13をお読みします
こう書かれています
「どの穀物の捧げ物にも塩を加える
あなたの神の契約の塩が
欠けてはならない
どの捧げ物も塩を付けて差し出す」
モーセの律法によれば
祭壇でエホバに捧げる犠牲には
必ず塩を加える必要がありました
ユダヤ人の歴史家によると
それを可能にするために
祭壇に上っていく坂の近くには
大量の塩が山のように積まれていました
また 神殿域には「塩の部屋」と
呼ばれる大きな倉庫があって
エホバの命令にきちんと従えるように
大量の塩が保管されていました
では エホバはどうしてこうしたことを
命じたんでしょうか
以前の「ものみの塔」には
次のように書かれていました
「それは 犠牲の味を
よくするためではなく
恐らく塩が腐敗や腐朽のないことを
表わしていたからでしょう」
確かに塩は防腐剤になります
それが塩の3つ目の特徴です
塩には 食べ物が腐ったり
悪くなったりするのを
防ぐ効果があります
例えば 塩を使えば冷蔵庫がなくても
肉を長い期間保存して
おくことができます
しばらくたっても肉が
腐ってしまうことはありません
生徒の皆さんも
これから割り当てられる場所で
防腐剤のような役割を
しっかり果たすことができます
例えば 皆さんが聖書を教える人は
たばこを吸っていて 肺や心臓を
悪くしているかもしれません
あるいは 薬物中毒で
脳に影響が出ていたり
お酒を飲み過ぎて
肝臓を悪くしていたり
性的に不道徳な生活を送って
いろいろな病気のリスクに
さらされたりしているかもしれません
でも 皆さんと聖書を学んでいくうちに
エホバの助けで
悪い結果につながる腐敗した習慣を
やめることができるでしょう
状況がそれ以上悪くなるのを
防ぐだけでなく
心身の健康を取り戻すことも
できるかもしれません
さらに 皆さんと聖書を学ぶ人は
エホバとの友情を築き
命が永遠に守られるという
希望を持つことができます
皆さんはこのように防腐剤のような
役割を果たすことができます
ベテル家族の中にも
道を踏み外してしまう人が
いるかもしれません
そのままでは危険です
皆さんはエホバの考えを
知っていますから
その人の命を守るために
ぜひ「優しく正」してあげてください
皆さんが防腐剤としての役割を
どのように果たせるか
幾つか考えてきました
塩は本当にすごいですね
味を付けることもできますし
殺菌効果もありますし
保存料にもなります
イエスが使徒たちを塩に例えたのは
ぴったりでしたね
これは褒め言葉でした
同じ褒め言葉を生徒の皆さんにも
送りたいと思います
「あなたたちは地の塩です」
でも マタイ 5:13で
イエスは使徒たちを褒めた後に
警告も与えています
マタイ 5章をもう一度開いて
13節の全体を読んでみましょう
イエスはこう言っています
「あなたたちは地の塩です
しかし 塩が塩気を失ったら
どのようにして塩気を
取り戻せるでしょうか
もはや何にも使えず
外に投げ捨てられて
踏みつけられるしかありません」
塩も駄目になってしまうことが
あるということです
不純物が混ざったり
塩気のある部分が失われたりすると
使い物にならなくなってしまいます
私たちにも同じことが起こり得ます
いわば塩気を失ってしまうことが
ないよう
注意が必要です
何ができるでしょうか
この5カ月間で学んだ素晴らしいことを
これからも実践していくなら
塩気を失ってしまうことはないでしょう
では次は ここ数年のギレアデ卒業式で
すっかりおなじみになった
インサイド・ストーリーです
皆さん 楽しみにして
おられたことでしょう
今回はどんな話が聞けるんでしょうか
キレアデの教訓者
ジョエル・ケリー兄弟が
司会進行を務めてくれます
では どうぞお楽しみください
インサイド・ストーリーへ ようこそ
イザヤ 64:8では
エホバが「陶芸家」に
私たちが「粘土」に例えられています
確かに 私たちは粘土のようで
不完全な存在ですが
エホバに形作ってもらうようにすれば
エホバは私たちを ご自分の
望むことを行うのに必要な
どんなものにでも
ならせることができます
ギレアデ第158期から
5人の兄弟姉妹を呼んで
そのことをどんなふうに経験してきたか
聞いてみましょう
エホバがどんな方か
エホバと歩んできた兄弟姉妹を
エホバがどのように導いてきたかに
注目してください
最初のゲストは
イギリス支部から来ている
グラトリックス兄弟姉妹です
来てくれてありがとうございます
よろしくお願いします
イギリス支部から来られたという
ことですが イギリス出身なんですか
はい マンチェスターの辺りの出身です
私は違って アメリカの
ミシガン州デトロイトです
結構遠いですね じゃあ
お二人の出会いはどこだったんですか
メリッサが住んでいた所の
近くで開かれた
国際大会に行って
そこで会ったんです
1998年のことです
それから7年くらいで結婚しました
なるほど お二人はその頃
エホバとの関係は
どんな感じだったんですか
私は愛情深い両親に恵まれ
いい環境で育ったんですが
クリスチャンとしての進歩は
順調というわけではありませんでした
子供の頃からファッションデザイナーの
仕事がしたいと思っていて
その道に進むことにしたんです
4年制の大学に行って
学位を取りました
卒業後はその関係の仕事に就きました
そんなわけで その頃の私は
全然クリスチャンらしく
ありませんでした
物質主義的でしたし
誰と一緒に過ごすかとか
自由な時間にどんなことをするか
といったことについても
いい判断ができていませんでした
クリスチャンとしての目標も
ありませんでした
マークはどうですか
私も残念なことに
順調というわけではありませんでした
母から真理を聞いて
13歳でバプテスマを受けたんですが
すぐに 裏表のある生活を
するようになりました
どんどん悪い方に進んでいました
私の周りには エホバに
忠実に仕える家族や友達が
たくさんいたんですけどね
私はちゃんとやっているふりを
していましたが
エホバは 私が実際にはどんな人で
誰と何をしているか
全部分かっていたと思います
そうだったんですね
話しにくいことだったと思いますが
教えてくれてありがとうございます
じゃあ ターニングポイントは
何だったんですか
父の良い手本を見て育ったので
自分も良い夫になりたいという
気持ちはありました
父はエホバの証人じゃ
なかったんですけどね
それでメリッサと付き合い始めた時
毎週一緒に聖書を学ぶことにしました
お互い離れた所に住んでいたので
電話でやりました
聖書を真剣に学んだのは
その時が初めてでした
そうしているうちに エホバがようやく
自分にとって身近な存在になりました
そして 自分がこれまでいかにエホバを
悲しませてきたかも痛感しました
私も同じような感じで
結婚前に開拓は始めていたんですけど
自分の過去のことで
心が痛むようになりました
それで 2人で話し合って
長老に話すことにしました
長老の助けのおかげで エホバとの
関係を立て直すことができました
聖書を深く学ぶと 良心が整って
エホバとの関係が強まりますよね
その後はどうなったんですか
エホバへの奉仕を 心から喜んで
行えるようになったので
ほかの奉仕もやってみたいと思って
あらゆる申込書を出しました
ギレアデにも
(当時は開拓者も申し込めたんです)
LDCにも ベテルにも
申し込みました
やる気満々だったんですけど
招待は一切 来ませんでした
その後 友人たちが
ニカラグアの必要の大きな所で
奉仕するのはどうかと言ってくれたので
そうすることにしました
ニカラグアはどうでしたか
当時の写真を持ってきたんですけど
奉仕の時はこんな感じでした
ニカラグアでの奉仕は最高でした
みんなフレンドリーで
たくさん聖書レッスンができたんです
本当に楽しくて充実した毎日でした
この写真みたいに
だいたい自転車で動いてました
歩きだと 兄弟姉妹が
家の前で呼び止めてくれて
食事を出してくれるんです
つつましい暮らしをしながらも
喜んでもてなしてくれる兄弟姉妹から
いろいろ学びました
お二人ともいい笑顔で
すてきな写真ですね
必要の大きな所での奉仕を
本当に楽しんでいたことが
伝わってきます
ありがとうございました
ニカラグアの後 イギリスの
ベテルに呼ばれたんですよね
ベテルではどんな部門で
奉仕しているんですか
どんな仕事をしているんですか
私は法律部門で
特別全時間奉仕者の
ビザの申請をサポートしています
エホバが物事を導いているのを
目の当たりにできる
素晴らしい奉仕です
スムーズにいかないときも
エホバの助けで
最終的にはうまくいきます
素晴らしい
マークはどうですか
私は広報部門で奉仕しています
エホバの証人についての正確な情報を
メディア関係者や政府関係者
有識者などに提供したりしています
大変そうな奉仕ですね
そうですね
最初この奉仕をすることになった時は
不安で押しつぶされそうでした
ある夜なんかは あまりの不安で
眠れなかったので
リビングに行って 出エジプト記
3章と4章を開いて読みました
モーセはファラオの所に行って
話すよう言われましたよね
政府関係者の親玉みたいな人です
広報部門みたいなことしてますよね
モーセが不安を口にするたびに
エホバは モーセを助けるのに必要な
どんなものにでもなると言って
モーセを安心させました
私も 部門の素晴らしい仲間と共に
エホバの助けを経験しています
自分たちの力では無理だと思えるとき
エホバは私たちの足りないところを
補ってくれます
信仰が強まります
エホバから貴重な奉仕を
任されていますね
お二人は 若い頃
いろいろありましたけど
今こうして特別な奉仕をしています
これまでの歩みを通して
エホバについて
何か学べたことがありますか
はい エホバは本当に
辛抱強い方だと思います
いろいろ学んで 楽しい人生を
送りたいっていう
私の気持ちを分かってくれて
自分がいいと思う生き方を
試させてくれました
その生き方もそれなりに幸せでしたが
エホバに導いてもらうように
なってからは
人として成長でき
エホバとの絆が深まっただけでなく
本当に充実した人生を送れています
自分の好きなように生きていたら
決して学べなかったようなことを
学べていますし
決してできなかったような
楽しい奉仕ができています
エホバが私を見放したりしないで
エホバに仕える喜びを味わい知ることが
できるようにしてくれたことに
本当に感謝しています
マークはどうですか
私はエホバの憐れみ深さを学びました
若い頃の私は 必要な助けを
求めることをためらっていました
怖かったんです
エホバが私のような人のことを
どう見ているか分かっていませんでした
でも ある友達が
いい聖句を教えてくれました
ちょっと読んでもいいですか
ぜひ
イザヤ 28章なんですが
24から29節までの部分なんですけど
24節だけお読みしますね
「耕す人は 種をまく前に
一日中耕し続けるだろうか」
農家の人は ただひたすら畑を
耕し続けたりはしません
作物が育って 実って
おいしく食べられる時を
見据えて働きます
エホバはそういう農家の人のように
私を扱ってくれました
とにかく罰を与えて矯正しよう
っていうんじゃなくて
幸せになってほしい
清い状態で奉仕を楽しんでほしいと
願ってくれていたんです
私たち2人とも エホバに仕える喜びを
味わえていることに感謝しています
興味深い聖句ですね
理解が深まりました
今のマークの話とも
ちょっと関係があるんですが
ギレアデの授業で学んだ
ヘブライ 9:14が印象に残っています
その聖句には エホバは私たちが
清い良心を抱いて「神聖な奉仕を
行えるように」してくれるとあります
その聖句の通りだと実感してきました
お二人がしているように
過去の失敗にとらわれることなく
神聖な奉仕に打ち込むことって
大切ですよね
エホバがお二人に
貴重な奉仕の機会を差し伸べて
助けている様子をお聞きできました
ありがとうございました
次のゲストは東アフリカ支部の姉妹です
ワジェク・ワイシク姉妹
どうぞお越しください
姉妹はケニアから
来てくださっているんですよね
ケニアでは友達から
シコと呼ばれているそうですね
そうです シコと呼んでください
シコですね
生い立ちについて教えてもらえますか
まだ小さかった頃
母が真理を聞きました
それで真理を教えられて育ったんですが
エホバの証人ではない父が
教育熱心だったこともあり
法律の勉強をしたいと
思うようになりました
法律?
そうですか
世の中の恵まれない人のために
公正のために闘いたいと思ってたんです
法律っていうと たくさん勉強しなきゃ
いけなくて大変そうですけど
エホバとの関係に影響はなかったですか
ありました
学生時代は勉強が第一で
試験に合格することや キャリアアップの
ことばかり考えてたので
エホバのことはおろそかに
なってしまっていましたね
じゃあ ターニングポイントは
何だったんですか
大学を卒業した後に住んだ家が
たまたま王国会館の隣だったんです
ある日 仕事が終わって
疲れた足取りで家に向かっていると
大勢の兄弟姉妹が
王国会館に向かっていました
中には急ぎ足の人もいました
それを見て思いました
「私もこうだった
こんなふうに育ったんだった
自分は一体何してるんだろう」
それで次の集会に行きました
その時は群衆に従うのが
ベストだったわけですね
王国会館に向かってたんですもんね
集会に行って兄弟姉妹と会った時
どんなふうに感じましたか
その会衆はとっても温かい会衆でした
私を愛情たっぷりに
迎え入れてくれました
ここが私の居場所なんだって感じました
兄弟姉妹のおかげで救われました
よかったですね
じゃあ 全時間奉仕を始めるまでの
道のりはどんな感じだったんですか
1年で聖書を読み通したいと思って
そうできるよう計画を立てました
職場に朝早く行って読んでました
まずはその日の範囲を読んで
その部分が読み終わったら
読んだ範囲について
Watchtower Library®で
調査するようにしてましたね
それを1年やって その後も続けました
結構深く学んでたんですね
全時間奉仕をするきっかけに
なったものは ほかにもありますか
はい 開拓者の友人たちと
よく奉仕に行ってたんですけど
その中の1人が私にも
開拓奉仕を勧めてくれたんです
「いつか開拓できるといいね」って
いつも言ってました
当時は全時間の仕事をしていたので
無理だと思ってたんですけどね
でも その姉妹は・・・
くどいくらい勧めてくれましたね
それで結局 しばらくして
開拓を始めました
開拓奉仕学校にも行ったんです
これがその写真なんですけど
おお 開拓者学校の教科書ですね
お隣は誰ですか
例の開拓を勧めてくれた姉妹です
くどいくらいに
姉妹は2回目の学校で
私たちは同じクラスに出席できました
その姉妹の熱意は報われましたね
はい いい学校で
エホバからの贈り物でした
今でも仲良さそうですね
姉妹はその後 パートタイム
そしてフルタイムで
ベテル奉仕をするように
なったそうですね
どちらの部門ですか
法律部門で奉仕しています
姉妹は以前 この世の中で
法律関係の仕事を
していたわけですけど
今では エホバのために
エホバの組織のために
法律の知識や経験を
生かしておられますね
比べてみて どう感じますか
比べものになりません
この世の中で働くと
お金のことばっかり考えて
もっと上を目指さなきゃって
感じになりますけど
エホバへの奉仕では
仲間のために働けます
会ったことのない兄弟姉妹にも
愛を感じますし
実際に会うと
もっと愛さずにはいられなくなります
信仰が強まり
喜びや満足感も味わえます
エホバのために働くのは最高です
素晴らしい
これまでのことや
エホバのおかげで
今できている奉仕について
話してくれてありがとうございました
払ってこられたたくさんの犠牲にも
感謝いたします
姉妹も マークもメリッサも
エホバがどんなふうに
形作ってくださったか聞かせてくれて
ありがとうございました
次のゲストは
ドミニカ共和国の兄弟です
ティト・アブレウ兄弟 どうぞ
来てくれてありがとうございます
兄弟は真理を学んで育ったんですか
はい 母がエホバの証人です
父は違うんですが
真理が家族に良い影響を与えて
いるのを見ていたので協力的でした
母はエホバをとても愛していて
宣教も大好きでした
そんな母に教えられて育ったので
開拓者になりたいと
自然に思うようになりました
開拓奉仕を始めた後
2010年にMTSに行きました
MTSですか
卒業後はどこに割り当てられたんですか
島の中心部で
特別開拓をすることになりました
素晴らしい奉仕でした
ちょっと写真を持ってきたんですけど
ホセ兄弟と写っているのが私です
ジャングルの中にいるみたいですよね
ホセは今 特別開拓奉仕をしていますが
当時はバプテスマを受けていない
伝道者でした
奥の方に小さな家が
見えると思うんですけど
こういう所で ろう者を探して
伝道していました
この家では 両親は
ハイチ・クレオール語を
しゃべっていたんですが
子供たちはスペイン語でした
でも 1人の子は耳が聞こえなくて
手話を使う必要がありました
この家族の人たちみんなに
真理を伝えるためには
3つの言語が必要だったんです
兄弟は手話ができたんですか
はい 姉がろう者なので
家族みんな 手話を
学ぶ必要があったんです
そうだったんですね
区域に着いた後 何から始めたんですか
家を一軒一軒回って
ろう者を探したんですか
そうですね 地元の兄弟たちの助けを
借りながら ろう者を探しました
最初に行ったのは
警察署
それから軍の基地
あと市長のオフィスです
大胆ですね
で どうなったんですか
すごくいい結果になりました
エホバの証人は もともとその町で
評判が良かったからです
私たちは エホバの証人がろう者の
ことも助けたいと思っていることを
上の人たちに知ってもらいたいと
思っていました
それで訪問したところ 市長さんは
自分の所で働く 3人のろう者を
紹介してくれました
早速 再訪問が3件決まりました
聖書レッスンも始まりました
最初の3件のレッスンは
市長さんの紹介だったんですね
レッスンは順調にいきましたか
はい 特にある夫婦は
籍を入れてなかったんですけど
真理を学んで エホバに従いたいと
思うようになり
正式に結婚しました
2人はエホバとの友情を
どんどん深めていき
エホバのことをほかのろう者たちに
話すまでになりました
素晴らしいですね
手話での奉仕が実を結んでいる
様子を聞けてうれしいです
ドミニカ共和国では
スペイン語を話す人たちや
ほかの言語の人たちも
たくさん聖書を学んでいますよね
どんな感じなのか
ここでちょっと動画を見てみましょう
イスパニオラ島には
ドミニカ共和国とハイチがあります
どちらの国のエホバの証人も
強い信仰を持っています
ドミニカ共和国では
ハイチ・クレオール語を
話す人たちを含め
たくさんの人たちが真理を学んでいます
お隣のハイチでは大変なことが
いろいろ起きていて
安全な生活を求めて 大勢の人が
ドミニカ共和国に来ています
ハイチの人たちは
神を信じてはいますが
神が助けてくれるとは
思わないと言います
そう聞くと胸が痛みます
助けたいと思います
私たちにできるのは
そういう気持ちに寄り添いながら
話を聞くことです
次に訪問する時には
希望になることについて話せます
聖書から 神は私たちのことを
大切に思ってくれているんだよって
伝えられます
家の人たちは
みんな笑顔で迎えてくれます
家に上げてくれることもよくあります
2, 3時間伝道しても
ほんのちょっとしか回れません
一軒一軒で長く話せるからです
「最近どうですか」とか
「ご家族はお元気ですか」みたいな
ちょっとしたことを聞くだけで
いい会話ができます
話しているうちに
スムーズに聖書の教えを伝えられます
こっちで話題を作る必要はありません
みんな 聖書を学ぶと
ちょっとずつ生き方が変わっていきます
そういう様子を見ると
言葉にはできないほどの
喜びや幸せでいっぱいになります
家から家の奉仕で
ある女性に会いました
その人は 初めての赤ちゃんを亡くして
とても悲しんでいました
そういうつらいことが起きるのは
神様のせいじゃないという
ことを伝えると
その人はびっくりしていました
その後その人は 人生の暗闇から
助け出してくれた
エホバに感謝するために
エホバに仕えたいと言いました
今ではその人は
私たちの愛する姉妹です
人生の目的が見つかり
笑顔でいることが前より増えました
その様子にみんなが励まされています
バプテスマを受けて
水から上がってくるのを見ると
ほんとにうれしくなります
エホバがその人を
引き寄せたのが分かります
生き方を変えて エホバと共に歩む
お手伝いができるなんて
こんなに素晴らしいことはありません
会衆の伝道者は30人くらいですが
集会には70人くらい来ます
記念式には毎年300人以上出席します
伝道者の10倍です
エホバがどうしてこんなに
辛抱強く待っているのか分かりました
やるべきことがまだたくさんあるんです
このように良い知らせを待っている人が
国中にたくさんいます
イエスがヨハネ 4章で言っている通り
収穫は大きく
手を休めている暇はありませんが
これは喜びの時です
私たちは「共に喜び」ながら
世界中で行われている収穫に
携わっています
エホバが宣教を導いて
人々を引き寄せている様子を
見ることができてうれしかったです
では次に 兄弟のベテル奉仕について
聞かせてもらえますか
ヘルスケア部門で奉仕していて
特別全時間奉仕者を
健康面でサポートしています
宣教者や特別開拓者
巡回監督などです
ドミニカ共和国の兄弟姉妹だけでなく
ハイチの兄弟姉妹のことも
サポートしています
ハイチは本当に大変な状況だからです
ハイチからも来るんですね
健康のことで
ハイチからドミニカ共和国へ
来ている兄弟姉妹を見ていて
すごいなと感じることが何かありますか
そうですね 兄弟姉妹は本当に
大変な中で奉仕しているので
こっちでは 必要な治療を
受けるだけでなく
リラックスして過ごせるように
してあげたいと思っています
それにしても素晴らしい
兄弟姉妹なんです
ある夫婦のことですが
重い病気にかかっていて
私たちは診断を通訳して
あげないといけませんでした
その夫婦は病状と治療法を理解すると
まず「治療を短期間で終わらせることは
できますか」と聞きました
病院の先生が どうしてか聞くと
こう言いました
「ハイチにいる仲間たち 兄弟姉妹が
私たちの助けを必要としているんです
早く治療が終われば
それだけ早く行ってあげられます
一緒に伝道したいんです」
これを聞いて感動しました
自分が大変な中でも 仲間のことを
一番に考えているんです
愛の素晴らしいお手本ですね
聞かせてくれてありがとうございます
兄弟はそうやってベテルの仕事で
ハイチと深い関わりがありますけど
ここギレアデでの5カ月間も
ハイチ出身の兄弟と
ルームメートでしたよね
はい そうでした
ここに呼んじゃってもいいですか
もちろん
では ハイチ支部の
フランクリン・エメ兄弟に
お越しいただきましょう
フランクリン
来てくれてありがとうございます
兄弟は真理を教えられて育ったんですか
私は5人きょうだいの
末っ子なんですけど
ひとり親の母が真理を教えてくれました
子供の頃に母の信仰や
一生懸命エホバに仕える姿を
見れたのが大きかったです
次の日の食べ物がないような時も
ありましたが
母はいつもエホバに頼っていました
真剣に祈って 全てを
エホバの手に委ねていました
エホバは確かに必要なものを
与えてくれました
母の良い手本のおかげで
エホバが現実の存在となり
強い信仰を持つことができました
親の手本は大きいですよね
ほかにもどんな教育を受けてきましたか
2010年にMTSに行きました
2010年?
ティトもそうじゃなかったですか
はい 同じ島の別の所で
MTSに出てました
なんと 私たちバプテスマも
同じ週末なんですよ
同じ週ですか
そう 97年の
お二人は まるで分身みたいですね
そうなんですよ
でも 2010年といえば
1月にハイチ地震がありましたよね
甚大な被害が出て たくさんの方が
亡くなったと記憶しています
学校には影響ありましたか
はい スケジュールが変わりました
午前中は普通に授業をしたんですが
午後の時間は全て 救援奉仕のために
使うことになりました
その時の写真を持ってきたんですけど
おお これは何をしている
ところですか
ある日の午後の救援奉仕の様子です
クラスメートたちが
兄弟姉妹のための救援物資を
トラックから降ろしているところです
なるほど じゃあ 午前中に授業で
イエスの手本について学んで
午後 早速実践してたって感じですね
素晴らしい
MTSの後はどんな奉仕をしたんですか
ある小さな町で
特別開拓奉仕をすることになりました
エホバが伝道活動を導いているのを
見ることができましたし
エホバのことを知れるよう その町の
人を助けられてうれしかったです
神について知りたいという人が
ハイチにはたくさんいるんですね
政情不安によって 伝道には
何か影響が出ていますか
政情不安の中でも
兄弟姉妹の熱い思いは
全く冷めていません
国外に避難している人がいるので
伝道者数は ここ数年減っていますが
良い知らせを伝える活動は
いっそう勢いを増しています
2024奉仕年度には
聖書レッスンの数が
2021年と比べて
18パーセントも増加しました
2021年というと
治安が一段と悪化した年です
同じ期間で補助開拓者は4倍に
バプテスマを受けた人の数は
2倍になりました
エホバは確かに
大変な中で行われている伝道活動を
後押ししてくれています
すごいですね
でも ハイチの状況は
ここのところ悪くなる一方ですよね
兄弟姉妹の生活には
どんな影響が出ていますか
たくさんの兄弟姉妹が
何度も避難しないといけない状況です
非常用袋だけを持って
着の身着のままで避難した人もいます
一度避難しても 数週間や数カ月で
また別の場所に避難しないといけません
そんな中でも 兄弟姉妹は
穏やかさや喜びを失っていません
今年に入ってからのことなんですが
首都の近くに住む
300人ぐらいの兄弟姉妹が
別の大きな町に避難しました
まさにその週 支部は
兄弟姉妹を励ますために
2人の支部委員をその地域に遣わして
特別集会を計画してくれました
ここでお見せしたい写真があります
どういう場面ですか
支部が計画した特別集会の様子です
王国会館が兄弟姉妹で
いっぱいになりました
みんなきちんとした服を着ています
避難してきたばかりでしたが
前向きな見方をしていて
エホバを崇拝する意欲に
あふれていました
その様子を見て 支部委員の兄弟たちも
驚き 感動していました
みんな 身の危険を感じて
避難しないといけないような状況でも
王国会館の集会に来ていて
素晴らしいですね
エホバから力をもらっているんですね
ハイチの兄弟姉妹も
エホバが組織や
責任ある兄弟たちを通して
助けてくれているのを
感じていると思います
ここで動画を見てみましょう
現地の巡回監督が話してくれます
イスパニオラ島の西側にあるハイチでは
兄弟姉妹が難しい状況を
経験しています
それでもみんな 謙虚に
エホバに頼りながら
勇気を持ってエホバに仕えています
素晴らしい信仰のお手本です
新型コロナのパンデミックの後
最初に開かれた
じかに集まる巡回大会の時のことです
出席することになっていた
兄弟姉妹の中には
政情不安の影響が特に大きい地域に
住んでいる人もいました
そういう兄弟姉妹にとって
家を出て大会ホールに行くのは
勇気が要ることでした
でも大会の日 会場には
たくさんの兄弟姉妹が集まっていました
みんな喜びにあふれていて
とても温かい雰囲気でした
姉妹たちも ハグしたり
励みになる経験を
語り合ったりしていました
そんなふうにみんなで集まれたのは
本当に久しぶりのことでした
エホバからの贈り物のような
素晴らしいひとときでした
大会の話はとても励みになるものでした
その後のより難しい状況に備えて
力がもらえたように思います
その大会は 政情不安の影響で
大会ホールにじかに集まれなくなる前の
最後の巡回大会でした
その後の2年 じかに集まる
巡回大会は開けませんでした
素晴らしいことに 兄弟姉妹は
エホバとの友情をしっかり守り
忠実に仕え続けています
長老たちは 謙虚に
エホバの組織からの指示に
すぐに従っています
そのために本当によく努力しています
特に 政情不安の影響で
大変な状況を経験している
兄弟たちが関係している場合は
一層の注意を払っています
ほかの兄弟姉妹も
本当によく頑張っています
何があっても 強い愛を持ち続け
互いに支え合っています
状況は本当に厳しいですが
兄弟姉妹とエホバとの絆は
一層強くなっています
みんな エホバを
もっと信頼するようになり
エホバの組織からの指示に従いたい
という気持ちも強まっています
そんな兄弟姉妹は
忍耐の素晴らしいお手本です
私も妻も この経験を通して
大切なことを学びました
エホバに導いてもらって生きるのが
一番だということです
どんなことがあろうと エホバは決して
私たちを見捨てたりしません
状況がどれほど悪くなるとしても
エホバはいつでも
私たちの頼れる存在なんです
イスパニオラ島という
1つの島にある 2つの国で
兄弟姉妹はエホバに忠実に仕えています
エホバは ご自分に
仕える人たちと共にいて
どんな大変なことがあっても
忍耐し 力強く進んでいけるよう
助けています
感動的でした
ハイチの兄弟姉妹は つらい状況を
ただ耐えているっていうんじゃなくて
コロサイ 1:11にあるように
喜びを失うことなく忍耐していますね
エホバが聖なる力で兄弟姉妹を支え
力づけている様子を
見ることができました
お二人も 忍耐しつつ忠実に奉仕し
ドミニカ共和国とハイチの兄弟姉妹を
愛情深くサポートしてくれて
ありがとうございます
今日聞けたのは 5人の兄弟姉妹の
ストーリーというだけではありません
エホバについての
ストーリーでもあります
エホバは 兄弟姉妹が自力では
乗り越えられないような試練に
立ち向かえるよう助けています
そして 伝道活動によって
たくさんの人を引き寄せています
さらに 愛情深い陶芸家として
兄弟姉妹が必要な変化を
遂げられるよう
辛抱強く そして憐れみ深く
形作っています
確かに 私たちは
粘土のような弱い存在で
それぞれ限界がありますが
エホバに形作ってもらうようにすれば
エホバはご自分の望むことを
成し遂げる上で必要な
どんなものにでもならせてくれます
あなたのことは
何にならせてくれるでしょうか
では 次回のインサイド・ストーリーも
どうぞお楽しみに!
司会者と参加者の皆さん
どうもありがとうございました
今回も楽しい
インサイド・ストーリーでした
次のプログラムも楽しみです
今日の卒業式のメインの話を
聞くことができます
統治体のメンバーとして奉仕している
ジョディー・ジェドリー兄弟が
話してくれます
話のタイトルは
「エホバの好感を得続ける」
というものです
もうすぐ卒業する皆さん
きっとギレアデのトレーニングで
学んだことや
与えられたものに
感謝していることでしょう
聖書についてじっくり考える楽しさ
そしてエホバのことが
これまで以上に分かって
もっと好きになっていく喜びで
胸がいっぱいになって
もうなんて言ったらいいか
分からないって思ってるかもしれません
皆さんのそういう心からの
コメントを聞くと
私たちもうれしいです
神権学校部門の兄弟たちや
教訓者の兄弟たちが
さまざまなサポートをしてくれました
ベテルのいろいろな部門も
協力してくれました
学校期間中 たくさんの兄弟姉妹が
個人的にも何かと助けてくれましたね
それは 皆さんのことを
愛しているからです
ギレアデでいっぱい学んでほしいと
思っているからです
ここで学んだことを生かせば
兄弟姉妹の信仰を強くし
安定させることができます
これはサタンに攻撃されている
私たちにとって
特に大切なことです
今 世界では900万人以上の人が
エホバを崇拝しています
さらに 毎週何千人もの人が
バプテスマを受けています
エホバを崇拝する人の数は
これからも間違いなく増えていきます
ギレアデで受けたトレーニングによって
皆さんはエホバとの絆がぐっと強くなり
しっかりした信仰を育んできました
今度は皆さんが兄弟姉妹の信仰を強くし
安定感のあるクリスチャンになれるよう
助けてあげる番です
どんなふうにできますか
エホバに倣うことでです
自分に割り当てられた奉仕を行うときも
それ以外のときもです
エホバに仕える人みんなにとって
大切なことですね
もちろん ギレアデに来る前から
エホバに倣えるよう
努力してきたことでしょう
でも これからは今まで以上に
倣えるようになります
では エホバに倣いつつ
仲間の兄弟姉妹を助けるために
どんなことができるか考えてみましょう
まず 格言 13:15を読んでみます
15節の前半部分に注目します
13章15節
「鋭い洞察力は好感を持たれる」
「鋭い洞察力は好感を持たれる」
この言葉の意味を少し考えてみましょう
ほかの人に好かれるというのは
良いことです
クリスチャンである私たちは
特にエホバに好かれたい
愛されたいと思っています
エホバに認められたい
恵みを得たいと思うわけです
エホバも私たちを愛していることを
伝えてくれます
自分の生徒にそれを伝える機会を
いつも探しています
生徒じゃなかったですね
自分の崇拝者にです
ギレアデに来る前から皆さんも
エホバの愛を感じていたはずです
皆さんは誰から見ても
エホバに愛されている信仰の強い人です
そしてこれからもギレアデを
卒業した後も
エホバに喜ばれるクリスチャンで
いてほしいと思います
そのために欠かせないのが
洞察力だということです
聖書でいうところの洞察力って
どういう意味なんでしょうか
ある参考文献によれば
「鋭い洞察力」と訳される言葉は
「分別を働かせたり
健全な判断を下したり
賢明な意見を述べたりする
能力を指し」ています
「事態を見通す能力」
また「表面に現われていない事柄を
見る能力」ともいえます
別の資料によれば 洞察力は
「知性によって理由を
知ることと関係があり⋯⋯
それは 人が賢明な行動をし
成功を収めることを可能に」します
素晴らしいですね
「表面に現われていない事柄」
について考えて
良い判断をするということです
こう考えると そこまで
特殊な能力ではなさそうですね
でも実生活で洞察力を発揮するとなると
一筋縄ではいきません
だから格言のアドバイスがあるわけです
私たちはいろんなタイプの人と
接しますし
している奉仕もさまざまです
みんな失敗しますし 文化も生い立ちも
持っている意見もそれぞれ違います
ベテルでは部門同士で優先したいと
思うことが違っていて
調整が大変なこともあります
でも 一番厄介なのは
皆さんや周りの人が寝不足だ
ということかもしれません
確かに洞察力を発揮するのは
簡単ではありません
モーセの例を考えます
モーセといえば信仰の厚い人です
その生涯は全体として
エホバに喜ばれていたといえます
でも「カデシュの近くのメリバ」で
イスラエル人に水が欲しいと
言われた時に取った行動は
どうだったでしょうか
周りの圧力のせいで
モーセは冷静ではいられなくなり
岩を打って水を出します
この時のモーセには
洞察力が欠けていました
エホバをたたえることが
できませんでした
信仰を強くし 安定できるよう
イスラエル人を助けることが
できませんでした
私たちもエホバに仕える
人生全体としては
エホバに喜んでもらえているはずです
でも 特定のシチュエーションで
取る行動が
エホバに喜んでもらえない
ということはあり得ます
モーセはこの時点で指導者としての
立場を失ったわけではありません
でも 過ちを犯したモーセが次の任務を
与えられることはありませんでした
洞察力を働かせなかったからです
このことから 冷静さを
失いそうなときこそ
洞察力が大切だと分かります
では 洞察力を発揮するための
第一歩は何でしょうか
詩編 32編の
8節をご覧ください
32編8節
エホバはこう言っています
「私はあなたに洞察力を与え
進むべき道を教える
あなたに目を留めて助言を与える」
洞察力はエホバから来るということです
まず それを認めます
エホバは 聖書 聖なる力
自分が用いている組織
そして仲間の兄弟姉妹を通して
教えてくれます
そうやってエホバが教えてくれることに
まず自分の考えを合わせ
その上で問題と向き合うようにすれば
上手に取り組む方法が分かるはずです
皆さんはエホバに倣おうと
努力しています
これまでもそうしてきました
皆さんのそういう生き方を
エホバは喜んでいます
好感 つまりエホバの恵みを
得続けてください
洞察力を働かせ続けてください
そうすれば 仲間を力づけ
周りに安定感を与えることができます
では 鋭い洞察力を働かせ
ずっとエホバに喜んでもらうために
何が役立つでしょうか
幾つか具体的に考えてみましょう
私たちは 会衆の兄弟姉妹が
安定感を持てるよう
助けたいと思っていますね
例えば 長老の皆さん
ある姉妹が最近集会に
あまり来ていないということに
気付くとします
助けたいと思って 別の兄弟と
牧羊訪問を計画します
姉妹のもとを訪ね
仲間が寂しく思っていることを伝えます
聖書から集会の大切さを話して
一緒に祈ります
姉妹が来ていないことに気付いて
牧羊できたのは良かったです
でも 何かが足りませんでした
洞察力です
もっと洞察力があったら
時間を取って姉妹から
事情を聞き出せていたはずです
実は 姉妹のご主人さんが
姉妹が集会に行くのを快く思わず
車を使わせてくれなかったんです
姉妹にはただ足が
なかったということです
王国会館から遠い所に住んでいたので
誰かに頼むのも申し訳ないと
思っていました
先ほど 「洞察力」という
言葉の意味を考えましたね
それは 何かが起きた理由を知った上で
どうするか決めるということでした
姉妹に必要だったのは 集会の大切さを
教えてもらうことではなく
むしろ 兄弟姉妹に遠慮なく
お願いしていいんだ
みんなも快くサポートしてくれると
気付かせてもらうことでした
実際のところ 姉妹には
足がないままなのに
長老たちはこう思って
帰っていくわけです
聖書から見事なアドバイスができたぞ
姉妹はがっかりです
仲間に安定感を与えるには
洞察力が欠かせない
ということが分かりますね
どうすれば相手の本当の事情を
知れたでしょうか
その人に寄り添って
もっと話を聞くことです
時間を取って耳を傾け
実情を把握するようにしましょう
そうすれば 洞察力を
発揮できるようになります
姉妹たちはどうですか
今考えているようなことは
兄弟たちだけがすることでしょうか
いいえ 大抵の会衆では
半数以上が姉妹です
実際 姉妹たちが兄弟たちより
大きな働きをしている
ということも少なくありません
会衆を力づけ 安定させることに
姉妹たちは大きく貢献しています
では テトス 2章をご覧ください
テトス 2:3の前半です
2章3節
「同じように年長の女性も
神を畏れ⋯⋯」
ここにおられる姉妹たちは
みんな神を畏れています
エホバとエホバの組織を敬っています
もちろん 皆さんをおばあちゃんだと
言っているわけではありませんよ
姉妹たちに年齢の話をするのは
失礼ですよね
とはいえ 皆さんがこれから
割り当てられる場所には
皆さんより若い姉妹たちが
いることでしょう
どんなことをしてあげられますか
続く4節を見てみましょう
年長の女性は 「若い女性に⋯⋯
助言を与えられるでしょう」
つまり皆さんは 会衆の若い姉妹たちが
信仰を強め
安定したクリスチャンになれるよう
助けることができます
こんな場面どうでしょう
会衆に1人の若い姉妹がいます
一緒に暮らしている両親は
エホバの証人ではありません
姉妹はよく頑張っています
でも 時々服装が気になります
極端ではないものの クリスチャンとして
どうかなという服装です
こういうときに洞察力があれば
「表面に現われていない」ものを
見ることができます
会衆の姉妹たちは
この若い姉妹のことを気に掛けて
実情を知ろうとしました
すると 姉妹には集会向きの
服を買うお金がなく
かといって親に買ってもらえる
わけでもないということが分かります
今必要なのは助言でしょうか
会衆の姉妹たちは お金を集めて
買い物に連れていって
あげることにしました
洞察力がある人は買い物に行くと
言いたいわけではありませんよ
買い物なら任せてって
思ったかもしれませんが
2つの例のどちらも 最初は助言が
必要だと思ったかもしれません
集会や適切な服装の大切さについてです
でも 事情を知って その人の言動の
理由が分かったので
洞察力を使って相手を上手に
助けられるようになりました
ちなみに最初の姉妹は
送り迎えをしてもらったおかげで
長年集会に出席でき
夫も聖書に関心を持つようになりました
2番目の若い姉妹のご家族は
エホバの証人になりました
じっくり時間を取って
一人一人に寄り添うなら
洞察力を発揮して兄弟姉妹を
力づけられます
そういう皆さんのことを
エホバは喜んでくれます
洞察力が試される別の分野を考えます
自分の部門の仕事を
どう見るかということです
時折 自分の仕事のことばかり
考えるあまり
忘れがちなことがあります
周りへの配慮です
みんな自分や自分の部門のすべきことを
やり遂げるために頑張っています
崇拝の一部ですから 真剣にやります
でも 時々一歩引いて考えてみましょう
エホバが成し遂げようと
していることの中で
自分の仕事はほかの仕事と
どうつながっているんだろう
「洞察力」という言葉は
「あれこれと考えを巡らせる思考過程」
を意味する場合があります
それによって 賢明な判断をするのに
必要な知識を得られるわけです
「あれこれと考えを巡らせる」
なんか難しいなって思いますか
でも 思い出してください
「多く与えられた人には
多くのことが」期待されます
割り当てられた仕事をきちんと終える
というのは大事なことですが
自分の仕事だけうまくいけばいい
というわけではありません
ほかの人やほかの部門の仕事も
うまくいくようにする必要があります
そうすれば みんな強くなり
安定感が増します
どうしたらそのことに
貢献できるでしょうか
洞察力を働かせて
いろんなところでつながっている
みんなのことを考えましょう
お互い協力し合って仕事をするなら
きっとスムーズに進みます
洞察力を働かせて協力するために
どんな考え方が役に立ちますか
聖句を見てみましょう
フィリピ 2章をご覧ください
3節と4節を読みます
フィリピ 2:3, 4
こう書かれています
「対抗心を抱いたり 自己中心的に
なったりしてはなりません
謙遜になり 自分より他の人の方が
上だと考えてください
自分のことばかり考えずに
他の人のことにも気を配りましょう」
他の人がエホバに捧げている奉仕に
気を配る必要があるということですね
そのために何が大切でしょうか
謙遜になること つまり謙虚さです
兄弟姉妹の仕事に
気を配る人でありましょう
エホバは大切な考え方を私たちに
教えてくれています
自分の仕事より兄弟姉妹の
仕事の方がもっと重要だ
お互いにそう考えるよう勧めています
自分の仕事がうまくいっていても
そのせいでほかの部門に
負担が掛かっているなら
エホバはそれを喜ぶでしょうか
これは全部エホバへの奉仕です
そのことを考えると
実際には誰の足を引っ張ろうと
していることになるでしょうか
考えさせられます
モーセは水を出すことはできました
でも そのやり方をエホバは
喜びませんでした
私たちも時々 こう思うことが
あるでしょうか
自分は 重要で 複雑で
大変な仕事を任されている
それに比べれば ほかの部門の仕事は
もっとシンプルだ
うちが頼んだことを
やってもらえればいいんだ
謙虚さがあれば
そんなふうには考えません
協力して働くにはどうすればいいかを
一緒に考えます
洞察するとは 常識的な
感覚を使って考えることでもあります
常識なんて古くさいという人もいますが
私たちはみんなが普通に持っている
感覚も大切にします
そういう感覚があると
よくコミュニケーションを
取ろうとするので
誤解が少なくなります
皆さんが 消火器を
持ってきてください と言うとします
でも それを聞いた人は
理由が分かりません
古いから交換するの?
それともどこかで火事が起きているの?
常識的な感覚があれば
もっと情報を伝えるべきだと考えます
「火事が起きている!」と
言ってあげれば
すぐに消火器を
持ってきてくれるでしょう
洞察力を働かせることは
良いコミュニケーションの上に
成り立っています
謙虚であれば 自分より
他の人の方が上であると見て
その人の部門の仕事もうまくいくように
するにはどうすればいいか考えます
時間を取って人に寄り添う
ということに加えて
この謙虚さがあれば
みんなが気持ちよく働けます
ただ決定を伝えて
それに合わせてもらうのではなく
最初からよく相談しながら働きましょう
そうすれば協力できます
協力は安定につながります
その様子を見て
エホバも喜んでくれます
詩編 133:1を思い出してください
「一致して共に住むのは
何と素晴らし[く]
心地よいことだろう」
変化に順応していくためにも
安定感を持っていることは大事です
住む場所や割り当てられる奉仕の種類
部門での仕事の進め方
活用するツールや技術が
次々と変わっていきます
変化に直面すると
不安やストレスを感じます
普通のことです
皆さんも今まさにそういう変化に
順応しようとしています
そんな中でも どうすれば周りを
安定させる存在になれますか
特に兄弟たちにお話しします
誰かに大きな影響を与える決定をする
ということがあるかもしれません
そういう時 それが重い責任で
あることを
決して忘れてはいけません
エホバに喜んでもらえる決定を
したいと思いますね
洞察力があれば 調整が必要なときも
仲間を強められます
どうしてそういえるか
イザヤ 60章をご覧ください
イザヤ 60:17を読みます
「私は銅を金に替え
鉄を銀に 木を銅に 石を鉄に替える
[次に注目してください]
平和をあなたの監督とし
正義をあなたの管理者とする」
この節から分かるように
変化を起こしているのはエホバです
エホバ自身がそう言っています
私たちは毎週のように
変化を経験しています
もちろん銅も素晴らしいですが
金の方がもっといいですね
替えようとしているのはエホバなので
素晴らしい結果になるのは
間違いありません
それを見たいと思いませんか
確かに変化に不安は付きものです
でも大丈夫 みんな付いていけます
例えば 新しい印刷機が入ったとします
より少ない人数で より多くの文書を
生産できるようになります
いろんな人に影響がありそうですね
どうしますか
聖句にはどんな人が監督になると
ありましたか
平和と正義を 監督また管理者とする
エホバはそう言っています
つまり 仲間が変化に付いていけるよう
皆さんが助けになれるということです
「正義」とありました
つまり公正です
エホバが自分に仕える人たちを
どう見ているかということと
公正にはどんな関係があったでしょうか
ヘブライ 6:10を見てみましょう
「皆さんはこれまでずっと
聖なる人たちに仕え
今も仕え続けています
そのようにして 神の名を
愛していることを示してきました
神は不公正な方ではないので
そうした働きや愛を
忘れたりはされません」
変化があるとき それまでの頑張りは
忘れられてしまいますか
いいえ そうした働きを忘れるのは
不公正なことだとエホバは思っています
私たちも兄弟姉妹の働きを
決して忘れたくありません
公正であるなら 変化があるときも
銅が金に替わるときも
そこで働いている兄弟姉妹と
それまでの全ての働きを忘れません
何かを調整するとき
人の気持ちを思いやります
監督である私たちが仕事のことしか
見えていないということではいけません
大切なのは人です
仲間が安定していられるよう助けるには
監督として兄弟姉妹のことを
よく知っている必要があります
みんなの所に行って聞いてみましょう
家族はどうしていますか
困っていることないですか
意見や提案がありますか
そんなふうな会話の中から
変化を楽しめている人と
当惑している人がいるということが
見えてくるかもしれません
その上で どんなふうに助けられるか
考えることができます
じゃあ調整をやめればいい
そういうことではありません
変化させているのはエホバでしたね
でも エホバは自分に仕える人の
働きや愛を決して忘れません
私たちも兄弟姉妹の
働きや愛を忘れることなく
変化に順応できるよう
助けたいと思います
そうするなら エホバに
喜んでもらえます
姉妹たちにもできることがあります
変化の時にも前向きに
協力していこうという姿勢があると
それを見る周りの人たちも
同じようにしたいと思うようになります
調整によって兄弟たちが
目指していることが分かったなら
それがうまくいくためにできることを
ぜひ遠慮なく提案してください
この話では 洞察力を働かせるなら
エホバに喜んでもらうことができ
仲間を安定させることもできる
ということを考えました
時間を取って兄弟姉妹に寄り添います
自分の仕事よりも他の人の仕事の方が
もっと重要だという
謙虚な見方をお互いに持つなら
みんなと協力して働けます
そして 変化があるときには
兄弟姉妹をぜひ支えましょう
洞察力はエホバへの奉仕において
欠かせませんね
エホバはこの終わりの時代に
たくさんの素晴らしいことを
推し進めています
そして私たちは これからも
愛する兄弟姉妹と一緒に
最高の神エホバに仕える喜びを
味わうことができます
さらに多くの人にエホバへの崇拝に
加わってほしいとも思います
そのために行う皆さんの奉仕は
必ずうまくいきます
ギレアデ158期を卒業する皆さんは
この学校で十分にトレーニングを
受けることができました
これからそのトレーニングを
生かす機会が
たくさんあるに違いありません
ぜひ兄弟姉妹を力づけ 支えてください
いつも洞察力を発揮してくれると
確信しています
そういう皆さんのことを
エホバは必ず喜んでくれます
私たちは皆さんを愛しています
では いよいよ卒業式の
クライマックスです
ここに封筒が並んでいることに
皆さんお気付きだと思います
もちろん ただの封筒ではありません
生徒の皆さんの大事な大事な
卒業証書が入っています
この卒業証書を受け取ったら
ギレアデ学校で生徒として
学んできた兄弟姉妹は
ついに卒業生になります
名前を呼ぶので
順番に受け取りに来てください
シェーファー兄弟
手伝ってもらえますか
アブレウ兄弟は
ドミニカ共和国支部に戻ります
続いてエメ兄弟
ハイチ支部に戻ります
アラトーレ兄弟は
米国支部で奉仕します
アレンシビア兄弟姉妹は
米国支部に戻ります
アルラッパ兄弟は
スリランカ支部で奉仕します
バレット兄弟姉妹は
ミクロネシア支部に戻ります
ブンダビーツァ兄弟は
クロアチア支部に戻ります
カリーリョ兄弟姉妹は
ペルー支部に戻ります
コネル兄弟姉妹は
コンゴ民主共和国支部に戻ります
ダルマン兄弟は
中央ヨーロッパ支部に戻ります
フランソワ兄弟は
モザンビーク支部で奉仕します
ゴウォンプ兄弟は
ポーランド支部に戻ります
グラトリックス兄弟姉妹は
日本支部で奉仕します
ハダッド兄弟姉妹は
パラグアイ支部に戻ります
イエワゴ兄弟姉妹は
パプアニューギニア支部に戻ります
カツァントニス兄弟は
ギリシャ支部に戻ります
コッホ兄弟姉妹は チリ支部に戻ります
マトッシュ兄弟は
中央ヨーロッパ支部に戻ります
モモ兄弟姉妹は
カメルーン支部に戻ります
ムソナ兄弟は
ジンバブエ支部に戻ります
ムタミ兄弟は
東アフリカ支部に戻ります
ンダイサバ兄弟は
ルワンダ支部に戻ります
ンジェワ兄弟は
マラウイ支部に戻ります
オルテガ兄弟は
スペイン支部に戻ります
パブロフ兄弟姉妹は
ブルガリア支部に戻ります
ペイナド兄弟姉妹は
ベネズエラ支部に戻ります
ピアロビッチ兄弟姉妹は
クロアチア支部に戻ります
レーモンド兄弟姉妹は
トリニダード・トバゴ支部に戻ります
シリネル姉妹は トルコ支部に戻ります
セーケイ兄弟は
ハンガリー支部に戻ります
ウリアルテ兄弟姉妹は
ミャンマー支部に戻ります
ファン・デル・フェーン兄弟は
コンゴ民主共和国支部で奉仕します
ワイシク姉妹は
東アフリカ支部に戻ります
ヨークワ兄弟姉妹は
リベリア支部に戻ります
感慨深い時間でした
私は楽をさせてもらいました
前回 私がギレアデの司会者を
させてもらったのは5年前のことで
第148期のクラスでした
パンデミックが始まろうと
していた頃です
感染予防のために握手はできなくて
肘タッチだけでした
今回は皆さんにとって大切なこの時に
握手をして 皆さんを祝福できて
本当にうれしかったです
こちらが卒業生の皆さんです
聴衆の皆さんも祝福してくれていますね
これまで本当によく頑張ってきました
これからも良い働きをしてくれると
信じています
ではここで
セナド・ピヤロビッチ兄弟が
手紙を読んでくれます
名前の発音は難しいですね
さっきはシェーファー兄弟に
手伝ってもらえてよかったです
セナド・ピヤロビッチ兄弟
お願いします
愛する統治体の兄弟たち
私たちはギレアデ学校に
出席できたことを
心から感謝しています
兄弟たちは私たちを温かく迎え
いつも私たちを愛してくれました
そのことが心に残っています
エホバに教えてもらえるという
大きな期待を胸に
この学校にやって来ました
でも エフェソス 3:20にある通り
エホバは「私たちのどんな⋯⋯考えをも
はるかに超えた事柄を
行」ってくださいました
聖書を通して
エホバとイエスがどんな方かが
もっとよく分かるようになりました
お二方が人間のことを
どれほど思ってくれているかが
伝わってきて感動しました
その深い愛に倣って 私たちも
ほかの人たちを愛していきたいです
エホバから教えてもらえたこの学校は
この上なく素晴らしいものでした
教訓者の兄弟たちは
父親のように優しく私たちを教え
エホバの言葉の光で導いて
私たちが次の奉仕へ向かえるように
整えてくれました
統治体の兄弟たちが時間を取って
教えてくれたので
本当にたくさんのことを
学ぶことができました
ありがとうございます
大きな責任をいつも果たして
くださっていることにも感謝しています
援助者や他の兄弟たちも
たくさんのことを教えてくれました
兄弟たちがそれぞれの持ち味や
個性を生かして教えてくれたので
まるで美しいシンフォニーのように
心に響きました
いつまでも私たちの心に
残ることでしょう
教室以外の場所でも
大事なことを学びました
アメリカのベテル家族の兄弟姉妹は
私たちを愛し 気前よく与え
もてなしてくれました
エホバに倣っている皆さんの姿を見て
私たちもベストを尽くして 仲間を愛し
温かく迎えたいという
気持ちになりました
素晴らしい経験を
たくさんさせてもらった今
私たちは詩編 116:12の言葉を
自分に問い掛けます
「私[たち]は何をして
エホバにお返ししよう
私[たち]のためにしてくださった
全ての良いことに対して」
もちろん 私たちはエホバに十分に
お返しすることはできません
でも リベカのように
「はい 行きます」という決意でいます
家族のように仲良くなった仲間と
離れるのはさみしいことです
でも エホバの望まれることを行い
教えてもらったことを実践し
ぜひ期待に応えたいという
気持ちでいっぱいです
心からの感謝と愛を込めて
ギレアデ第158期卒業生一同
卒業生の皆さんの気持ちが伝わってくる
本当に素晴らしい手紙でした
ここで5カ月過ごせてよかったと
言ってくれていましたが
私たちも皆さんが来てくれて
本当にうれしかったです
「励まし合う」ことができました
ではここから マタイ 5:13の
「あなたたちは地の塩です」という
イエスの言葉について
もう少し考えてみましょう
卒業生の皆さんも塩のような存在です
塩が味を付けるために
使われたということを考えました
菌を殺す効果や
防腐剤としての役割も果たす
ということも取り上げました
ここからは 塩が
希少価値の高いものだった
ということについて考えたいと思います
「洞察」の本にはこうあります
「塩は人間にとっていつもすぐに
手に入るものとは限らなかったようです
それを巡って戦争や革命が
行なわれてきました
古代の中国では 塩が金に次ぐ
価値を持っていました
食塩を得るだけのために妻や子供が
奴隷に売られたこともあります
カエサルの兵士たちは塩を買うための
お金を受け取り
その額はサラーリウムと呼ばれました
英語のsalaryという語は
そこから来ています」
イエスの時代には 塩を手に入れるのは
それほど大変ではなかったようです
人々はどのように塩を
手に入れていたのでしょうか
死海の近くにある丘陵地から
塩を取ったり
死海の水を蒸発させて
塩を取ったりしていました
でも イエスは歴史を
よく知っていたので
塩が以前 どれほど貴重なものだったか
ということを理解していたのでしょう
イエスは塩がいろいろなことに役立つ
貴重なものだと知っていました
ほかにもイエスは 人体には
平均230グラムほどの塩が含まれて
いるということも知っていたでしょう
イエスは「優れた働き手」として
全てのものの創造を手伝いました
人間の創造にも関わりました
ですから 人体に230グラムほどの
塩が含まれていて
塩分が足りなくなると
死ぬ危険があるということを
十分知っていたはずです
実際 塩分が足りなくなると
吐き気 意識の混濁 筋けいれん
脳浮腫 昏睡状態が
引き起こされることもあり
ひどい場合には死に至ります
イエスはこうしたことを
よく知っていたはずです
イエスの言葉がやはり褒め言葉だった
ということがよく分かります
イエスは使徒たちを貴重な存在と
感じていました
私たちも同じ気持ちです
卒業生の皆さんは
本当に貴重な存在です
これまで本当によく頑張ってきました
これからもきっと素晴らしい働きを
してくれることでしょう
最後に民数記 6章の聖句を送ります
「エホバがあなたを祝福して
守ってくださいますように
エホバが笑顔をあなたに向け
恵みを与えてくださいますように
エホバがあなたに向かって顔を上げ
平和を与えてくださいますように」
ギレアデ158期の52人の卒業生
皆さんのために祈っています
卒業生の皆さんは
割り当てられた場所で
宝のような存在になることでしょう
卒業式の残りの話は 近いうちに
jw.orgやJW Library®で
見られるようになります
お別れの前に ジンバブエの
兄弟たちを訪ねてみましょう
ジンバブエは内陸国で
3つの気候帯に属しています
中央部の高原は温暖で過ごしやすく
ザンベジ盆地は暑く乾燥しており
イースタン・ハイランズは
涼しくて雨がよく降ります
ジンバブエでは公用語として
16もの言語が使われています
国中でトウモロコシが栽培されていて
ジンバブエの人たちは
いろんな使い方をします
ゆでたり焼いたりすることもあれば
発酵させてマヘウという飲み物を
作ることもあります
サザという料理もよく食べられます
ホワイトコーンをついて粉にし
じっくり火に掛けながら
練って作られる料理です
多くの人はサザを手で食べます
牛の足の煮込み ステーキ
ピーナツソースを掛けた野菜など
いろんな料理とよく合います
ジンバブエに良い知らせが伝わったのは
1900年代初期のことです
マラウイや南アフリカから来た
移民労働者が
エホバの証人の出版物を
持ち込んだのです
ほどなくして聖書研究のグループができ
初期の伝道者の一人
ナソン・ムカロンダが
1924年にバプテスマを受けました
でも少しして 違う人種の人たちが
一緒に集まっているという理由で
政府による反対が始まりました
1940年までに全ての出版物が
禁書になりました
兄弟たちは逮捕されたり
裁判にかけられたりしながらも
粘り強く活動を続けました
6年後に禁令が解かれ
王国の知らせはどんどん
広まっていきました
でも1970年代に戦争が起き
多くの兄弟たちが中立の立場を理由に
投獄されました
これは兄弟たちが刑務所で
回し読みしていた聖書です
うれしいことに ここ数十年
ジンバブエの兄弟たちは自由に
エホバを崇拝できています
今では5万人の伝道者がいて
10万3000件以上の
聖書レッスンが行われています
首都のハラレにある
ウォーターフォール会衆の兄弟姉妹も
熱心に伝道しています
この会衆が使っている王国会館は
この国で最初に建てられたものです
聖書レッスンの数は
会衆で200件ほどです
兄弟姉妹からのメッセージを
お聞きください
ショナ語で「お元気ですか
皆さんを愛しています」と言っています
私たちからも皆さんへの愛を
お送りします
エホバの証人の世界本部から
JW Broadcasting®でした