マーク・ヌマール: 2人のゲハジ(ギレアデ第158期卒業式)
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ゲハジという人は
聖書に1人しか出てきません00:00:04
00:00:04
皆さんが思っている通りの人
エリシャの従者です00:00:08
00:00:08
ゲハジは預言者エリシャから00:00:11
00:00:11
大事なことを
たくさん教えてもらいました00:00:15
00:00:15
エリシャが有名になり みんなから
尊敬されるようになるにつれ 00:00:20
00:00:20
ゲハジも従者として それなりの待遇を
受けるようになりました00:00:26
00:00:26
でも それはあくまで
ゲハジが特別な人だったからではなく00:00:32
00:00:32
ゲハジがエリシャに仕えていたからです00:00:36
00:00:36
ゲハジは 聖書に最初に出てくる時点では 00:00:40
00:00:40
忠実で 正直で 思いやりのある人でした00:00:44
00:00:44
でも 列王第二を読んでいくと
別の姿が見えてきます00:00:50
00:00:50
あたかも ゲハジが2人いるかのようです00:00:55
00:00:56
何があったんでしょうか
ゲハジからどんなことを学べるでしょうか00:01:01
00:01:01
考えてみましょう00:01:03
00:01:03
ゲハジが最初に出てくる
列王第二 4章を見ると00:01:09
00:01:09
裕福なシュネムの女性が
エリシャをもてなして00:01:13
00:01:13
食事や快適な宿を提供したことが
書かれています00:01:19
00:01:19
エリシャはそんなふうに良くしてくれた
シュネムの女性に00:01:23
00:01:23
お礼がしたいと思いました00:01:26
00:01:26
列王第二 4:13で00:01:29
00:01:29
エリシャが何と言っているか
読んでみましょう00:01:33
00:01:33
「エリシャはゲハジに言った00:01:35
00:01:35
『彼女にこう言ってください00:01:38
00:01:38
「あなたはいろいろと私たち
[ゲハジも含みますね00:01:42
00:01:42
私たち]の面倒を見てくれました00:01:46
00:01:46
あなたのためにできることが
何かありますか00:01:49
00:01:49
王や軍隊の長に掛け合ってほしいことが
ありますか」』00:01:54
00:01:54
彼女の答えは 『私は私の民の中で
暮らしていますので00:01:59
00:01:59
大丈夫です』というものだった」00:02:02
00:02:02
女性は いわばこう言っていました00:02:04
00:02:04
「お気持ちありがとうございます00:02:06
00:02:06
私は家もありますし お金もありますし
いい夫もいるので大丈夫です00:02:13
00:02:13
気になさらないでください」00:02:16
00:02:17
ここで ゲハジが鋭い観察力を発揮します00:02:21
00:02:21
14節の言葉から分かる通り
ゲハジは00:02:25
00:02:25
その女性が本当は欲しいと思っていた
かもしれないものに気付いていました00:02:31
00:02:31
「彼女には息子がいな[い]」ということを
エリシャに伝えています00:02:37
00:02:38
きっとこの夫婦は
子供を持つことについては00:02:42
00:02:42
諦めていたのでしょう00:02:44
00:02:45
ゲハジがよく気付く人だった
ということが分かります00:02:49
00:02:49
ゲハジは人の気持ちを
分かってあげられる人でした00:02:55
00:02:55
自分のことより
周りの人のことを考えていました00:02:59
00:02:59
助けになることをしてあげたい
と思っていました00:03:04
00:03:04
素晴らしいですね00:03:06
00:03:06
ゲハジの言葉には
強い信仰も表れています00:03:10
00:03:10
エリシャならこの状況を
なんとかできるという信仰です00:03:15
00:03:16
エリシャはゲハジのアイデアに賛成し00:03:19
00:03:19
16節で女性にこう言います00:03:22
00:03:22
「来年の今ごろ あなたは
男の子を抱いているでしょう」00:03:28
00:03:28
女性は そんなことが起きるとは
夢にも思わなかったでしょうけど00:03:32
00:03:32
エホバは本当に翌年
その夫婦に男の子を授けました00:03:39
00:03:39
学べることがあります00:03:41
00:03:41
責任ある立場を与えられていなくても00:03:44
00:03:44
価値ある働きができるということです00:03:48
00:03:48
何かを提案できるときもあります00:03:51
00:03:51
その提案が採用されて
物事がうまくいくとき00:03:55
00:03:55
監督の方が注目される
ということがあるかもしれません00:04:00
00:04:00
でも 気にしないでください00:04:02
00:04:02
エホバが自分のアイデアを成功に
導いてくれたことを喜びましょう00:04:07
00:04:08
こう考えてください00:04:10
00:04:10
「自分が頑張って奉仕しているのは
人を助けるためだろうか00:04:14
00:04:14
それとも注目されたいからだろうか」00:04:18
00:04:19
シュネムの女性の話に戻りましょう00:04:22
00:04:22
数年後 息子は死んでしまいました00:04:27
00:04:27
人生最大の悲劇ともいうべき
出来事に直面したこの女性は00:04:32
00:04:32
エリシャの所に向かいます00:04:34
00:04:34
打ちのめされ 悲しみに暮れています00:04:38
00:04:38
エリシャの所に着くと
足元にくずおれます00:04:43
00:04:43
でも ここで
先ほど見たゲハジとはまるで違う 00:04:48
00:04:48
もう1人のゲハジが顔を出します00:04:52
00:04:52
4章27節をご覧ください00:04:56
00:04:56
悲しみに暮れた女性がエリシャの足元に
すがり付いているところです00:05:01
00:05:01
「それでゲハジが彼女に近づいて」
慰めようと思ったんでしょうか00:05:06
00:05:06
違います
「押しのけようとした」00:05:09
00:05:09
「押しのけようとした」?
ゲハジ00:05:12
00:05:12
その人はただのそこらの人じゃなくて
大事な友達です00:05:18
00:05:18
本当にお世話になってきた人です00:05:20
00:05:20
その彼女がつらい経験をして
助けを必要としています00:05:26
00:05:26
それなのに 押しのけようとしたのです00:05:29
00:05:29
ゲハジはエリシャのような偉い人に00:05:32
00:05:32
そんな近づき方をするなんて
と思ったのかもしれません00:05:35
00:05:35
エリシャはそんなふうには
考えませんでした00:05:39
00:05:39
26節にある通り
女性がやって来るのを見た時00:05:43
00:05:43
ゲハジに 迎えに行って家族が
元気かどうか尋ねるよう頼みました00:05:50
00:05:50
女性はゲハジに対しては00:05:53
00:05:53
「みんな変わりありません」
としか答えませんでした00:05:57
00:05:57
ゲハジが変わってしまったことに
気付いていたのかもしれません00:06:02
00:06:02
一体どうしてしまったんでしょう00:06:05
00:06:05
よく気が付く
思いやりのある あのゲハジは00:06:09
00:06:09
どこに行ってしまったんでしょうか00:06:12
00:06:12
前のような強い信仰は
なくなってしまったんでしょうか00:06:17
00:06:17
エリシャに仕えるという
素晴らしい役割を与えられていたのに00:06:21
00:06:21
毎日同じ仕事ばかりだとか00:06:24
00:06:24
エリシャの癖や欠点が気になる
とかいった理由で00:06:28
00:06:28
その奉仕をつまらなく感じるように
なってしまったのでしょうか00:06:32
00:06:32
あるいは もっと立派な仕事がしたい
と思うようになったのかもしれません00:06:38
00:06:38
いずれにせよ どこかのタイミングで00:06:41
00:06:41
ゲハジの内面が変わってしまった
というのは確かです00:06:45
00:06:45
長年エリシャに仕えてきた
忠実な従者としての姿は影を潜め00:06:51
00:06:51
もう1人のゲハジが存在感を
放つようになりました00:06:56
00:06:56
大事なことが学べます00:06:58
00:06:59
仕えることより 立場のことを
気にするようになっているとしたら00:07:03
00:07:03
心が危険な状態です00:07:06
00:07:06
思いやりの心がなければ
どんな奉仕の立場も価値がありません00:07:13
00:07:13
「自分は苦しんでいる人のことを
面倒だと思うだろうか00:07:17
00:07:17
それともエホバの大切な友と
見るだろうか」00:07:22
00:07:24
さて 4章の時点で
ゲハジはかなり危うい感じでしたが00:07:29
00:07:29
5章で完全にアウトです00:07:34
00:07:36
決定打となることが書かれています00:07:39
00:07:40
5章20節で00:07:42
00:07:42
ゲハジはナアマンのことを
「あのシリア人」と言っています00:07:47
00:07:47
「あのシリア人」?00:07:49
00:07:49
ほかの人種の人を
見下げたような言い方です00:07:52
00:07:52
いいように利用しても構わない
と思っていたのでしょう00:07:55
00:07:55
それでゲハジは ナアマンを言いくるめて00:07:58
00:07:58
エリシャが断った贈り物を
もらおうと出掛けていきます00:08:02
00:08:02
与える人だったゲハジが
欲深い人になってしまいました00:08:07
00:08:07
残念です
でもまだあります00:08:11
00:08:11
25節で 今度は
エリシャにうそをついています00:08:16
00:08:16
「どこに行っていたのですか」
と聞かれて00:08:19
00:08:19
「どこにも行っていません」
と言っています00:08:23
00:08:23
ゲハジ 何考えているんですか00:08:27
00:08:27
神の預言者に向かって
堂々とうそをつくなんて00:08:31
00:08:31
エリシャがエホバから物事を見抜く力が00:08:34
00:08:34
与えられていることは
分かっていたでしょうに00:08:37
00:08:37
聖なる力によって奇跡を行う
神の預言者です00:08:42
00:08:42
そのエリシャにうそをつくんですか00:08:45
00:08:45
ゲハジがエリシャをだませると思ったのが
不思議でなりません00:08:50
00:08:50
忠実だったゲハジが
うそつきになってしまいました00:08:55
00:08:55
欲深く うそつきになってしまった
ゲハジは どうなったでしょうか00:09:02
00:09:02
27節でエリシャは
ゲハジにこう言っています00:09:07
00:09:07
「あなたとあなたの子孫には00:09:10
00:09:10
ナアマンの重い皮膚病が
いつまでもまとわり付きます」00:09:16
00:09:16
エホバがこう言っていたかのようです00:09:19
00:09:19
「ナアマンの財産が欲しいなら
病気もセットです」00:09:24
00:09:24
残念な話です00:09:26
00:09:26
強力な右腕だったゲハジが
無力な病人になってしまいました00:09:31
00:09:32
でも どうして私は今日 皆さんに00:09:35
00:09:35
エホバに忠実に仕えてきた
立派なクリスチャンである皆さんに00:09:39
00:09:39
ゲハジの話をしているんでしょうか00:09:42
00:09:42
皆さんにはゲハジのような
ゆがんだところは何一つありません00:09:47
00:09:47
この5カ月間 皆さんは真剣に
神の言葉を学んできました00:09:53
00:09:53
毎日よく準備して授業に臨んでいました00:09:56
00:09:56
それだけでなく 親切で愛情深く00:10:00
00:10:00
エホバに揺るぎない愛を示し
組織に忠実に従ってきました00:10:06
00:10:07
そんな皆さんにゲハジの話をしたのは00:10:11
00:10:11
ゲハジの二の舞いになって
ほしくないからです00:10:15
00:10:15
皆さんのことを
心から愛しているからです00:10:20
00:10:22
ゲハジの例から エホバへの奉仕を
全時間行っていても00:10:27
00:10:27
悪い傾向が育ってしまうことが
あるということが学べます00:10:32
00:10:32
ゲハジは預言者をサポートする
特別な奉仕を忙しく行っていましたが00:10:39
00:10:39
自分がどれほど貴重な奉仕を
しているかを忘れて00:10:42
00:10:42
心がどんどん悪い方に進んでいきました00:10:46
00:10:46
ゲハジがたどった悲惨な道に
足を踏み入れないでください00:10:52
00:10:52
ゲハジの例から分かる通り00:10:54
00:10:54
特別な奉仕をしていて一番危険なのは
その価値を忘れてしまうことです00:11:00
00:11:02
最初の頃の 信頼されていた
ゲハジに見習いましょう00:11:07
00:11:07
皆さんがする仕事の中には
つまらないものや目立たないもの00:11:12
00:11:12
同じことの繰り返しのようなものも
あるかもしれません00:11:15
00:11:15
それでいいんです00:11:17
00:11:17
誰も見ていないところでも
誰も褒めてくれないときでも00:11:22
00:11:22
手を抜かずに頑張れるのが
忠実な人です00:11:26
00:11:27
どこでどんな奉仕をするとしても00:11:29
00:11:29
エホバにそういう姿を
見てもらいましょう00:11:32
00:11:32
注目されたいという気持ちは
捨ててください00:11:35
00:11:36
エホバはそんなふうに頑張る
皆さんのことを 00:11:38
00:11:39
揺るぎない愛で包み
祝福してくださるでしょう00:11:42
00:11:42
2人のゲハジのことを
忘れないでください00:11:46
マーク・ヌマール: 2人のゲハジ(ギレアデ第158期卒業式)
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マーク・ヌマール: 2人のゲハジ(ギレアデ第158期卒業式)
ゲハジという人は
聖書に1人しか出てきません
皆さんが思っている通りの人
エリシャの従者です
ゲハジは預言者エリシャから
大事なことを
たくさん教えてもらいました
エリシャが有名になり みんなから
尊敬されるようになるにつれ
ゲハジも従者として それなりの待遇を
受けるようになりました
でも それはあくまで
ゲハジが特別な人だったからではなく
ゲハジがエリシャに仕えていたからです
ゲハジは 聖書に最初に出てくる時点では
忠実で 正直で 思いやりのある人でした
でも 列王第二を読んでいくと
別の姿が見えてきます
あたかも ゲハジが2人いるかのようです
何があったんでしょうか
ゲハジからどんなことを学べるでしょうか
考えてみましょう
ゲハジが最初に出てくる
列王第二 4章を見ると
裕福なシュネムの女性が
エリシャをもてなして
食事や快適な宿を提供したことが
書かれています
エリシャはそんなふうに良くしてくれた
シュネムの女性に
お礼がしたいと思いました
列王第二 4:13で
エリシャが何と言っているか
読んでみましょう
「エリシャはゲハジに言った
『彼女にこう言ってください
「あなたはいろいろと私たち
[ゲハジも含みますね
私たち]の面倒を見てくれました
あなたのためにできることが
何かありますか
王や軍隊の長に掛け合ってほしいことが
ありますか」』
彼女の答えは 『私は私の民の中で
暮らしていますので
大丈夫です』というものだった」
女性は いわばこう言っていました
「お気持ちありがとうございます
私は家もありますし お金もありますし
いい夫もいるので大丈夫です
気になさらないでください」
ここで ゲハジが鋭い観察力を発揮します
14節の言葉から分かる通り
ゲハジは
その女性が本当は欲しいと思っていた
かもしれないものに気付いていました
「彼女には息子がいな[い]」ということを
エリシャに伝えています
きっとこの夫婦は
子供を持つことについては
諦めていたのでしょう
ゲハジがよく気付く人だった
ということが分かります
ゲハジは人の気持ちを
分かってあげられる人でした
自分のことより
周りの人のことを考えていました
助けになることをしてあげたい
と思っていました
素晴らしいですね
ゲハジの言葉には
強い信仰も表れています
エリシャならこの状況を
なんとかできるという信仰です
エリシャはゲハジのアイデアに賛成し
16節で女性にこう言います
「来年の今ごろ あなたは
男の子を抱いているでしょう」
女性は そんなことが起きるとは
夢にも思わなかったでしょうけど
エホバは本当に翌年
その夫婦に男の子を授けました
学べることがあります
責任ある立場を与えられていなくても
価値ある働きができるということです
何かを提案できるときもあります
その提案が採用されて
物事がうまくいくとき
監督の方が注目される
ということがあるかもしれません
でも 気にしないでください
エホバが自分のアイデアを成功に
導いてくれたことを喜びましょう
こう考えてください
「自分が頑張って奉仕しているのは
人を助けるためだろうか
それとも注目されたいからだろうか」
シュネムの女性の話に戻りましょう
数年後 息子は死んでしまいました
人生最大の悲劇ともいうべき
出来事に直面したこの女性は
エリシャの所に向かいます
打ちのめされ 悲しみに暮れています
エリシャの所に着くと
足元にくずおれます
でも ここで
先ほど見たゲハジとはまるで違う
もう1人のゲハジが顔を出します
4章27節をご覧ください
悲しみに暮れた女性がエリシャの足元に
すがり付いているところです
「それでゲハジが彼女に近づいて」
慰めようと思ったんでしょうか
違います
「押しのけようとした」
「押しのけようとした」?
ゲハジ
その人はただのそこらの人じゃなくて
大事な友達です
本当にお世話になってきた人です
その彼女がつらい経験をして
助けを必要としています
それなのに 押しのけようとしたのです
ゲハジはエリシャのような偉い人に
そんな近づき方をするなんて
と思ったのかもしれません
エリシャはそんなふうには
考えませんでした
26節にある通り
女性がやって来るのを見た時
ゲハジに 迎えに行って家族が
元気かどうか尋ねるよう頼みました
女性はゲハジに対しては
「みんな変わりありません」
としか答えませんでした
ゲハジが変わってしまったことに
気付いていたのかもしれません
一体どうしてしまったんでしょう
よく気が付く
思いやりのある あのゲハジは
どこに行ってしまったんでしょうか
前のような強い信仰は
なくなってしまったんでしょうか
エリシャに仕えるという
素晴らしい役割を与えられていたのに
毎日同じ仕事ばかりだとか
エリシャの癖や欠点が気になる
とかいった理由で
その奉仕をつまらなく感じるように
なってしまったのでしょうか
あるいは もっと立派な仕事がしたい
と思うようになったのかもしれません
いずれにせよ どこかのタイミングで
ゲハジの内面が変わってしまった
というのは確かです
長年エリシャに仕えてきた
忠実な従者としての姿は影を潜め
もう1人のゲハジが存在感を
放つようになりました
大事なことが学べます
仕えることより 立場のことを
気にするようになっているとしたら
心が危険な状態です
思いやりの心がなければ
どんな奉仕の立場も価値がありません
「自分は苦しんでいる人のことを
面倒だと思うだろうか
それともエホバの大切な友と
見るだろうか」
さて 4章の時点で
ゲハジはかなり危うい感じでしたが
5章で完全にアウトです
決定打となることが書かれています
5章20節で
ゲハジはナアマンのことを
「あのシリア人」と言っています
「あのシリア人」?
ほかの人種の人を
見下げたような言い方です
いいように利用しても構わない
と思っていたのでしょう
それでゲハジは ナアマンを言いくるめて
エリシャが断った贈り物を
もらおうと出掛けていきます
与える人だったゲハジが
欲深い人になってしまいました
残念です
でもまだあります
25節で 今度は
エリシャにうそをついています
「どこに行っていたのですか」
と聞かれて
「どこにも行っていません」
と言っています
ゲハジ 何考えているんですか
神の預言者に向かって
堂々とうそをつくなんて
エリシャがエホバから物事を見抜く力が
与えられていることは
分かっていたでしょうに
聖なる力によって奇跡を行う
神の預言者です
そのエリシャにうそをつくんですか
ゲハジがエリシャをだませると思ったのが
不思議でなりません
忠実だったゲハジが
うそつきになってしまいました
欲深く うそつきになってしまった
ゲハジは どうなったでしょうか
27節でエリシャは
ゲハジにこう言っています
「あなたとあなたの子孫には
ナアマンの重い皮膚病が
いつまでもまとわり付きます」
エホバがこう言っていたかのようです
「ナアマンの財産が欲しいなら
病気もセットです」
残念な話です
強力な右腕だったゲハジが
無力な病人になってしまいました
でも どうして私は今日 皆さんに
エホバに忠実に仕えてきた
立派なクリスチャンである皆さんに
ゲハジの話をしているんでしょうか
皆さんにはゲハジのような
ゆがんだところは何一つありません
この5カ月間 皆さんは真剣に
神の言葉を学んできました
毎日よく準備して授業に臨んでいました
それだけでなく 親切で愛情深く
エホバに揺るぎない愛を示し
組織に忠実に従ってきました
そんな皆さんにゲハジの話をしたのは
ゲハジの二の舞いになって
ほしくないからです
皆さんのことを
心から愛しているからです
ゲハジの例から エホバへの奉仕を
全時間行っていても
悪い傾向が育ってしまうことが
あるということが学べます
ゲハジは預言者をサポートする
特別な奉仕を忙しく行っていましたが
自分がどれほど貴重な奉仕を
しているかを忘れて
心がどんどん悪い方に進んでいきました
ゲハジがたどった悲惨な道に
足を踏み入れないでください
ゲハジの例から分かる通り
特別な奉仕をしていて一番危険なのは
その価値を忘れてしまうことです
最初の頃の 信頼されていた
ゲハジに見習いましょう
皆さんがする仕事の中には
つまらないものや目立たないもの
同じことの繰り返しのようなものも
あるかもしれません
それでいいんです
誰も見ていないところでも
誰も褒めてくれないときでも
手を抜かずに頑張れるのが
忠実な人です
どこでどんな奉仕をするとしても
エホバにそういう姿を
見てもらいましょう
注目されたいという気持ちは
捨ててください
エホバはそんなふうに頑張る
皆さんのことを
揺るぎない愛で包み
祝福してくださるでしょう
2人のゲハジのことを
忘れないでください
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